内容説明
深山くのえが贈る煌めく中華ファンタジー
ルルル文庫で人気の「舞姫恋風伝」をモチーフに書き下ろした短編2本。 人気まんが家・水波風南先生の美麗イラストでカバーを飾ります
大人気小説シリーズ「舞姫恋風伝」から、新たなる 壮大な歴史ロマンが生まれる――。
猿国第六代国帝は、男女合わせて92人の子どもがいる。その中の1人・阿鷺 は、お忍びで街へ遊びに行き、宮城に戻れなくなってしまった。知らない街で路頭に迷う中で出逢った青年・天鐘の家が家に泊めてくれることに。初めての城 下、初めての民家での宿泊。そして初めて男の人と二人きり・・・。それは、夢のような楽しいひとときだった。翌日、宮廷の使者が阿鷺を見つけ出し、天鐘は 捕らわれてしまい・・・・（琥珀の夢）
兎国の太子殿下と親王殿下に同時に求婚されてしまった翠琴。断るわけにも いかず、戸惑うばかり。果たして翠琴の運命は・・・？（茉莉花は月夜に微笑む）
深山くのえが贈る珠玉のラブストーリー2 篇。
※この作品は底本と同じクオリティのカバーイラストのみが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みちゃ
24
琥珀の夢：華やかな同母姉妹達に埋もれがちな公主・阿鷺。お裁縫が得意で地味で大人しく思慮深い阿鷺、読んでいて好感が持てて良かった。姉妹たちの夜遊びに無理やり連れだされて、はぐれた先で保護してもらった飴細工の青年・天鐘とのロマンスも自然な流れで心ときめいた。一日過ごした二人の語らいも良かったし、別れた後、恋を知って相手の為に強くなっていく阿鷺も素敵。愛する人の為にここまで大胆な決意をするとは…格好いい阿鷺。天鐘も真面目で努力家で気持ちのいい青年で好感が持てた。何より職業がいい。綺麗な飴細工もいい。2012/08/26
ダージリン
16
ハッピーエンドに定評があるので、安心して読めます！「琥珀の夢」は猿国６代国帝の７２番目の公主がヒロインですが、子煩悩な帝と話のわかる側近が良いです。 表題作は短いのが残念ですが、猿国初代の求婚話？で、どちらも甘くて良かった です（笑）。2012/11/23
さぁちぃ(積読本消化中…)
13
タイトルに舞姫ってあったから続編かって期待したけど、あんま関係なかった。別に舞姫付けなくてもよかったんじゃないかな？舞姫ってあったから期待して読んだから残念です。でも短編集として読むには普通に面白かった。表題作のボリュームが少なくて、その後を書いたら絶対面白いのにな。琥珀は、深山さんって感じの王道物!!こんな都合よくいくのかって思うけど、面白かったから問題なしで（笑）帝の性格が意外で可愛かったです。イラストが藤間さんじゃないのは、寂しいなー深山さん＝藤間さんが普通さったので。2012/10/31
有珠
13
深山先生の書かれる物語は安定した面白さがあるなと思います。どちらも控え目な主人公がとても好きです。お父さんもいい人なのかそうでないのかｗなんだかなと思ってしまうのがやはり慣れない新書サイズ、そして挿絵がないこともびっくりです。そして個人的にはやはり藤間先生のイラストで挿絵が見たかったです。あと「舞姫恋風伝」そんなにからんでないんじゃ…これは独立させたお話にしておいて知ってたらふふっって思えるくらいのかんじでよかったのにな…、とお話以外の部分でどうしてもすっきりしなかったです。2012/08/16
chiw
12
水波さんが嫌いな訳じゃないけど、やっぱり深山先生には藤間さんでしょってことで、ちょっと購入を躊躇したけど結局読んじゃったよ。琥珀がお気に入り。パパ可愛いよ。親バカってかバカ親だよ。何だか読んでてグッときたよ。皆さんの言うとおり、挿絵欲しかったなぁ。でないと、結局藤間さんで脳内変換しちゃうぞ！！2012/07/29
