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内容説明
ただ普通の高校生活を送りたいだけの少年・佐野霧は、友人依存症の南野竜と、色々と謎が多い奈良崎すばる二人と出会うことによって、平穏なはずの毎日がちょっと普通ではない高校生活になっていく――。作品が続々と舞台化・映画化され、注目度が急上昇の漫画家・古屋兎丸が満を持して挑戦する「高校生の青春物語」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
21
新潮社コミックバンチからの新刊、古屋兎丸先生です。前作「女子高生に殺されたい」とは打って変わって、コメディ寄りの、男同志の青春譚です。が人物設定が一筋縄ではありません、ほとんど病気の男3人+妄想爆発(ここでも萩尾望都さんの影響が!)の不思議少女との良くある(ってまずありえないでしょ!)ひと夏の経験。嬉し恥ずかし楽しかったです。2017/07/19
ぐうぐう
19
兎丸版『スタンド・バイ・ミー』と惹句のある『少年たちのいるところ』。『スタンド・バイ・ミー』は少年達が死体探しに出かけるひと夏の冒険を描いた物語だが、こちらは普通を求める佐野霧が主人公。だけど、少年が3人集まれば、当然、普通じゃない、おバカな夏が始まる。そこにヒロイン・梅木菜乃が加わわって、さらに普通じゃなくなっていく。読み終わると、バカバカしさの中に清々しさもあって、まさに高校男子の青春物語を感じさせる。そんな兎丸らしからぬところに驚きながらもニヤッとできて、そう、一周まわって納得できるのだ。2017/07/23
kanata
13
ストレスを感じると自慰をせずにはいられない男子高校生、霧。トイレでの出会いから、なぜか霧に付きまとう不良少年と、五円玉で自分に暗示をかけないと同性と喋れない少年に、霧を吸血鬼と思い込む少女。少女に恋をしたり仲間とつるむうち、霧は自慰をしなくても平気に。他人に興味を持つことの大切さ。兎丸流、青春物語。兎丸先生の漫画には珍しくキャラに愛着もわいた。1冊で完結したが、このキャラたちで四コマとか読みたいな。霧が少女の首に吸い付く絵がエロチックでねちっこく、やっぱり兎丸作品だと思ったが、こんな明るい話もいい。2018/03/10
パンダプー
10
ここのところ兎丸先生から遠ざかっていたが、読んでみた。帝一の國が一巻はおもしろかったのに、以降どうも合わなくて。でも、むかしの兎丸先生については絵が好きだけど、ストーリーはそんなに好きではない作家だし。ファンの方にはもうしわけないけど、自殺クラブで、もう私には合わないから諦めたのだけど。でも、嫌いになれない。また読んでしまう。うーん。不思議よ。2017/07/08
真霜
6
なんというか、安心して兎丸先生の作品を読んだぞ!という感じでした。菜乃ちゃんとの修学旅行事件からどう収拾を付けていくのだろうか、と思いましたが無事に落ち着いて良かったなと(これで幸せかというとまた何ともいえないのですが……)普通じゃない日常のラインが魅力的で突っ込みどころもありつつ最後まで楽しめました。霧の自○依存症が冒頭で分かる時点でああこれは読むしかないなと。パンチの効いたキャラクターを巧みに調理するセンスには毎回脱帽しています。2017/07/17