内容説明
8本の講演テープを元に再構成された、人生のヒントとなるエッセイ集。
「私たちはずいぶん気をつけているつもりでも、自分でも気がつかなくて、いろいろな人の心を傷つけていると思います。人の肉体を傷つけたら刑務所に入りますが、人の心を傷つけても刑務所に入るということはありません。しかし、それだからといって、人の心のほうが体よりも値がないということではないと思います」(「生きるということ」)。数々の講演を行った著者が、8本のテープに残された講演を元に、人生を考える上でのヒントになればとまとめたエッセイ集。
「三浦綾子電子全集」付録として、自戒の言葉であり、サインを頼まれるとよく書く「なくてならぬもの」についてのエッセイを収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
知里
5
三浦綾子さんの講演集です。様々な所で三浦さんがお話しされた事が書かれています。若干重複もありますが、読みやすかったです。2017/08/08
ちっち
3
著者の三浦綾子さんの自伝のような感じです。三浦さんが人生で体験されたことについて書かれてあります。いろんな人生があるなあと勉強になりました。2012/09/04
Mari Iwase
2
15年以上前に買ってそのままになっていた文庫本。なにかあったから購入したんだろうけれど、自分はどちらかというと仏教より。今読んで、号泣の一冊でした。同じ『罪』でも、他人には厳しく、自分には甘かったり、気づかないことさえある。人はみな縛られた(会社、世間体など)条件の中で生きているけれど、神さまは地獄ではなく、天国で暮らすことのできるものを与えている・・というのが印象的でした。2016/03/14
gurisan
0
三浦さんの言いたいこと、ぎっしりの一冊。講演記録らしいが、本当に主にあってこの人は祝福された人だと思う。