ガガガ文庫<br> オブザデッド・マニアックス

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ガガガ文庫
オブザデッド・マニアックス

  • 著者名:大樹連司【著】/saitom【イラスト】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 小学館(2015/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094512779

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内容説明

級友たちを襲う死者の群れ……ほくそ笑む僕

「最悪の学校、どうしようもない社会。ゾンビが現れてぶっ壊してくれればいいのに」
 現実を呪い、ゾンビ映画を観ることだけが生き甲斐のネクラ高校生・丈二。
しかし、臨海学校で訪れたとある島で、丈二たちは本物のゾンビパニックに遭遇することになる。
 ゾンビ映画マニアの知識とハッタリで、クラスメイトを救い皆から頼りにされることになった丈二はヒーロー気分に酔いしれるが、逃げ込んだショッピングモールで、とんでもない光景に出くわす。
 それは、ゾンビパニックに乗じて生徒たちを奴隷化し君臨した「女王」が支配する、とんでもないコミュニティだった――。
 『ほうかごのロケッティア School escape velocity』でロケットと青春を描いた大樹連司が、今作ではゾンビとルサンチマン・ヒーローの組み合わせで青春の暗部を抉り出す。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

43
「これはゾンビですか?」「アイアムアヒーロー」「LEFT 4 DEAD」「THE HOUSE OF THE DEAD」「デッドライジング」「屍者の帝国」「バイオハザード」「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」「高慢と偏見とゾンビ」「DAWN OF THE DEAD」全部、章のタイトルです(笑)しかも何故だか、章の内容にぴったり合ってる。これも技量の成せる技。大樹さんの作品は『ほうかごのロケッティア』とか『ぼくらの』とか読みたかったけど最初これになってしまった。ちょっと印象と違ったけど面白かった。2013/01/19

ノスケ

16
作者はゾンビ大好きなんだなぁ。ゾンビと戦う学園モノを期待していたのに、本文で全否定される画期的な内容。なるほど、ゾンビ愛によりそこに行き着くのか。丹咲がただのギャルゲ要員になってるのが残念。2015/01/28

shin

13
ゾンビ映画マニアで高校の教室内階級の底辺にいる丈二が、夏季合宿で訪れた島で突如発生したゾンビ相手に級友と共に生き残るためのサバイバルへ…というお話。ゾンビを引き立て役に教室内階級が崩壊し状況が一変する感覚と、立場や行動が変わっていく登場人物達の揺れ動きは痛快で、女の子のエロさ含めどこか後ろ暗くもある不思議な面白さでした。ヒーロー願望やゾンビが現れる事を夢想する丈二が非日常の先に見たのは希望であり絶望でもあったけれど、自分を取り巻く日常も悪くないと認識できる何かに出会えることが大切かもと思えたお話でした。2012/09/04

星野流人

12
ノーパンで性格ブスないずなたん可愛いよいずなたん。ゾンビ物映画等の知識が盛りだくさんで作られた1冊。離れ小島に突如現れたゾンビたちと、たまたま島に来ていた学生たちの生き残りを賭けた物語。ゾンビ物とはいってもメインはゾンビというよりかは、教室内カーストを描き出したもの。シーンとシーンとの繋ぎが粗かったりと細かい点で目につく部分も多いが、クライマックスにはしっかりと盛り上げてくれるし、おもしろい作品。2012/05/11

crysalis

11
ゾンビものは不可避にサバイバルで、そこから派生する集団内抗争をテンポよく書いた快作だった。内輪もめが強烈なので正直後半ゾンビとかどうでもよくなっていくあたりは、まあ勢いで。ライトなゾンビ好きに訴える小ネタや薀蓄も楽しい。ゾンビ好きだぁ、と再確認した次第です。2013/01/22

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