ガガガ文庫 寄生彼女サナ

著者名：砂義出雲【著】/瑠奈璃亜【イラスト】

小学館（2015/10発売）

• ISBN：9784094512816

内容説明

彼女が寄生虫でいちゃらぶできるわけがない

ある日突然、全裸の美少女が僕のお腹の中から出て言った。
「今日からお前のお腹の中に寄生することになった。よろしくな！」
間違えて食べた実験サンプルの中に入っていたのは、人間に寄生する謎の生命体・パラシスタンス。
見た目だけどこから見ても美少女なのだが、俺の彼女は寄生虫って……そんなのいちゃらぶできるわけがない!
とんでもない設定で審査員を驚愕させた、第５回小学館ライトノベル大賞、優秀賞受賞作。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KUWAGATA]

新人ゆえの拙さはあるものの、その荒削りなところが逆に魅力的に思える作品でした。サナがすごく可愛い。最初は寄生虫って、ちょっと設定倒れになるんじゃないかと思っていたけれど、そこはうまくまとめられていて、この作者さんの力量の高さを感じました。寄生ということを、ただのネタにとどめず、人間同士の結びつきにまで敷衍させていくところが、ガガガらしいなと、とにかくネタ小説と決め付けていただけに、嬉しい誤算でした。サナだけでなく櫂実も幸せになってほしい。桜はもっと変態でいいと思うよ。続きが楽しみな作品です。

2012/10/25

[王蠱]

キャラデザで興味を持って勝ったが内容もそれに全く引けを取らず一気に引き込まれた。主人公とメインヒロインのやり取りが笑いにせよ対立にせよ和解にせよ、いちいち心に響いてくる。従妹ヒロインの暴走っぷりもなかなかに面白かった。続きがあるなら絶対に読みたい。

2011/09/28

[カインズ]

【寄生虫が一番常識人？】とってもピュアで頑張り屋な寄生虫ヒロインと、全くピュアじゃないインモラル従姉妹に振り回される主人公のお話。寄生虫がヒロインになるという奇想天外な発想に驚いたけれど、その特徴を活かしたストーリーが面白かった。脇役までキャラが立っているのも見事。ただ、ラストのバトルは、ちょっと唐突だった印象。直前で良いムードになっていたので、そのムードが壊れてしまい残念だった。

2012/03/04

[Makos]

ガガガ文庫の中では初めてまともに読めた作品(個人的に)。序盤はいい感じに寄生虫話(なんだそれ？)で、最後はなぜかハーレムエンド(風)。(従)妹がはちゃけ過ぎてて素敵。ただ自家発電を人前でするのはやめませう。やるならこっそりｔ…ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ。んでラストにいきなり戦闘が始まっちまったのは謎。別になくてもよかったような…。単発で完結なのかな？続きはない方がしっくりくる気がする。サナかわいいよサナ。

2011/07/25

[CCC]

掛け合いはテンポが良く、着想も面白かったけれど、予想してたほど深くならなかった。というか、あまりにも真っ当すぎた。変化球かクセ球かと身構えてたら、普通の直球だったようなイメージ。キャラクターも一見ぶっ飛んでいるようで、設定以外は枠線内に思える。

2014/03/02