内容説明
速球で鳴らした玉村謙太郎は、8年間所属したチームを解雇され、別のチームでバッティング投手を務めていた。花形選手時代にも増して、一軍のために日頃の精進が常に要求された。2年目に入り、今まで見えなかった野球への熱い情熱を見出していた彼に、ある日転機が訪れる(「ビリケン打撃投手」)。恋愛あり、犯罪あり、ミステリーあり。パワーあふれる気鋭が多彩な趣向を凝らした野球短編小説集。新作2編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
47
(プロ)野球選手の絡む短編六話。2013/05/09
かんちゃん
11
須藤靖貴さん初読み。野球関係の六編からなる短編集。ストレートな体育会系小説という作家さんなのかな?もう少し読んでみたい。2021/05/04
よっしー
7
★3 野球にまつわる短編集。バラエティーに富んで、味わい深かった。2017/02/17
Kaz
7
野球を題材にした6作の短編集。正統派のスポーツものだけでなく、タフィーローズのHR55号やイチローと土井監督の確執など、実在の話をパロディー化したものもあり、バラエティーに富んだ一冊。「ビリケン打撃投手」と「さよならのチャンス」がお気に入り。2014/06/13
ラミウ
3
野球に携わる者たちの短編集6つ。あんまり「野球、野球」してなくて、生活の側に野球があるって感じ。でもやっぱり、「うんうん、野球ってそーゆー面あるよね」ってほっこりしてしまう側面もあり。それぞれのエピソードどれもが、とても人間臭くて、なんかキラキラ爽やか感動系って感じがしなくて、逆にそこがよかったです。2017/04/27