内容説明
幻想と退廃の戦記がここに幕を開ける！
半世紀前の世界的ウイルス汚染により、人類の99パーセントが死滅した2077年の日本。コロニーと化した調布新町を守る「特進種」のひとり、久坂（くさか）ユーキは二子玉川の鉄橋の上で異能の少年と刃を交える。彼は不死身の力をもつ特進種だった。青年を配下としたユーキは、物資採集のキャラバンに同道する。一方、姫路コロニーより遠征してきた鳥辺野（とりべの）ミゲル率いる鳥辺野大隊は、澁澤美歌子（しぶさわみかこ）の命により、ユーキを探していた――。
犬村小六オリジナルデビュー作。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
異世界西郷さん
13
【犬村小六強化月間その4】7年前の作品なのでもう絶版になってるかなと不安だったのですが、アキバで普通に売っていたので良かったです。謎のウイルス災害により人類のほとんどが死滅した世界を舞台に、名前の無い少年とある秘密を抱えた少女が町を守るために迫り来る敵と戦う話。自分が住んでいる場所の近くが舞台になっているので話が想像しやすかったです。文明が退化した世界でも逞しく生きる人々や異形の獣、特殊能力を駆使したバトル描写などはなかなかに引き込まれました。伏線もまだまだ残っているのでこれからの展開が楽しみです。2014/09/19
sheep
4
面白い、とは言えないが、好きだ、とは声を大にして言える。好きだ。帯の文句に惹かれて読みました。戦闘の描写は、細かい割りには、そんなに迫力はないです。やっぱキャラ。キャラですよ。キャラと雰囲気が好きなんだ。2013/11/15
うぇす
4
世界滅亡後、突然変異、貴種流離譚？ ○設定はむしろ王道。表紙こそラノベだけど中身は萌え<燃えの戦記ものっぽい。この後の展開が楽しみ。 ○主人公よりヒロインより敵のおっさんが熱い2011/10/20
トガワ
4
世界観にはまるまでに時間が掛かるが、はまってしまうと続きが気になって仕方がなくなるような作品だった。しかし終盤の怪物の描写がどうにも安っぽく感じてしまい、残念。どこかで怪物は喋らない方が恐怖を感じさせるという話を聞いたことがあるが、まさにそうだと感じた。片言で幼稚な言葉を撒き散らす怪物からは、その恐ろしさを感じる事が出来なかった。それでも荒廃した世界に生き残った突然変異種という設定は中々好きなので、次巻も読んでみようと思う。2011/05/21
はつかねずみ
3
遺伝子改造された致死性ウィルスによって滅びかけた世界で生きる遺伝子改造系異能バトル？ 回想というか過去の描写が説明なしに挿入されているので途中まで非常にわかり辛かったけど、その辺りの流れがわかるとある程度すっきり読めた。 ただ、逆にわかるまでは両者のギャップで頭が混乱するかな……もう少し親切にしてくれてもいいんじゃないかと。 その辺りもあって、面白かったかと聞かれても詰まらなかったかと聞かれても困る感じ。 とりあえず、4巻まで纏め買いしたのでそこまで読む予定。2015/09/08
