ガガガ文庫<br> 九十九の空傘

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ガガガ文庫
九十九の空傘

  • 著者名:ツカサ【著】/えいひ【イラスト】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 小学館(2015/10発売)
  • 読書を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~6/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094512847

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内容説明

RIGHT×LIGHT著者の完全新作!

気が付くと、空色の傘を手に朽ち果てた家の中で立ち尽くしていた少女。

 なぜ自分がここにいるのか。少女の記憶は曖昧だ。荒廃した街を彷徨い歩き、ようやく出会った青年・シグ。少女は自分が人間ではなく、モノに宿るカミ「九十九神」だと教えられる。九十九神とは、かつてのそのモノの持ち主だったヒトが残した強い思いが形になったのだという。その町でシグと共に生活を始める少女。雨の日になるたび、少女は理由もなく何かをしなければならないような衝動に駆られる。「きっと、あなたは傘の九十九神なんだろう」とシグ。少女はカサと名付けられる。
 「雨の日にそわそわするのは、きっとあなたが九十九神となった核たる“強い思い”と関係しているんだ」とシグ。
 「余計なことはしないほうがいい、その思いとは人間の未練。未練が晴れてしまったらきみは消えてしまうかもしれない」
 そんなシグの警告も無視して、カサは雨の度に町のなかをさまよい歩く……。

 人間がいなくなった町を舞台に、置き去りにされたモノのカミ=「九十九神」たちが人間の真似事をして暮らすノスタルジック・ファンタジー。
 大人気シリーズ「RIGHT×LIGHT」の著者が送る完全新作!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

40
嫌なことは忘れることができる少女が、突如記憶を失った状態で朽ち果てた雨の降る街を彷徨うことになり、青年シグと出会うお話。この世界で生きる人たちは、皆強い想いをモノに宿らせた九十九神で、少女もまた空色の傘に宿った存在。少女カサがそんな世界でシグと時間を共有し、自分の想いや色々な人と出会い、シグと一緒に生きていこうと決意するまでの物語は、世界観含めてわりと自分好みだったんですが、全体的に説明されていない箇所も多い、文字通りこれからの物語でした。二人のコンビ・ガンブレラの今後がもっと読めるよう期待したいですね。2014/06/08

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

25
ノノノ〜で紹介されていたので期待したのだが、正直ノノノ〜の方が面白かったかな。人間が滅んだ後残されたのは、人の想いが形を成した九十九神。そして九十九神になりきれなかったカタナシ。九十九神の中には終わりを望むものもいて、それを壊す者、そしてその者を忌み嫌う者。カサは壊し屋のジグに拾われ、数日を共にする…その出会いからカサが願ったこととは。先に読んでいたらノノノは読まなかったかも。合間にあるラノベらしいイラストが可愛らしかった。2016/03/27

(●▲●)とらうまん(*^◯^*)

16
著者の別作品は未読ですが、本作はガガガの単発作品の中でも特にお気に入りな1作。世界観というか、空気感のようなものが実に心地よかったし、何より主人公の善人・悪人に対する価値観がなんとなく共感できる気がして、とても好きですね。イラストも良いし、ちぐはぐな二人が今後どうなるのか、続編が出るならば読みたかったなー。

ごぅ。

12
想いの形が様々で素敵でした。。カサや霧などどことなく全体に漂う風景も好きです。。。カサの想いへのつよさにやられました。 2012/03/25

CCC

11
優しい、優しい物語。世界観は結構シビアな気がするけれど、苛烈さはなく、落ち着いて読める内容。何にせよいい雰囲気でした。謎は色々残ってるけれど、その辺はきっと続編で解消されるはずというか解消されるべき作者は続刊を出す義務がある本作はこれ1巻で終わっていい話じゃないと思います。2013/10/01

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