三浦綾子 電子全集<br> 三浦綾子 電子全集 自我の構図

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三浦綾子 電子全集
三浦綾子 電子全集 自我の構図

  • 著者名:三浦綾子【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 特価 ¥385(本体¥350)
  • 小学館(2015/12発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061317598

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内容説明

人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題を追求した問題作。愛のあり方、求め方とは――。

高校教師・南慎一郎は、同僚であり、新進の日本画家であった藤島壮吉から絵の手ほどきを受け、日展初出品で協会賞を受賞する。入選した絵は、藤島の妻・美枝子をモデルにし、藤島と共に描いたものだったが、藤島は落選した。しかも、藤島は美枝子への慎一郎の気持ちに気づき、自殺してしまう。そして、藤島の死は大きな波紋を呼び、慎一郎と藤島の家庭は崩壊していくのだった。人は果たして人を真に愛し得るか。人間にとっての永遠の課題に正面から取り組んだ問題作。

1978年(昭和53年)にテレビドラマ化され、話題を呼んだ。

「三浦綾子電子全集」付録として、著者が北海道新聞に書いたエッセイ「敷島の滝」を収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ノンケ女医長

23
妻の絵を、同じ場所で男性に描かせる時点で、修復不可能な亀裂が無数に生まれていると思うけど。そうでもしないと人間性を感じられなくなってしまった、美術教師の藤島壮吉。彼の危うさは、冒頭からひしひしと表現されている。もし、守るべき子どもがいたら、あんな極端な行動は選択しなかったのかなとも思う。雅子という女性が出てくるが、作品に深みを与える存在なのか、私にはちょっと分からなかった。再読したときの楽しみにしてみる。筆力の違いを、いつも感じさせてくれる三浦綾子の作品。とても良い読書体験をさせてもらった。2024/04/07

ハル

7
嫁さんが哀れ。でも一番嫌悪する資質を持った人間でもある。なんだか、それぞれがそれぞれの我を押し通した結果、なるべくしてなった気もする。誰も我慢してないし。一番若い姪っ子さんだけが耐え忍んでいて痛々しい。色々考えさせられるいい本でした。2018/05/30

mariya926

6
自分勝手な想いを愛とは呼べない。本当の愛が分からずに、お互い傷つき苦しんでいる。私には雅子や由紀や美枝子の様にはすることが出来ない。愛とはなんだろう??と考えさせられる内容でした。2016/04/22

butterfly

5
登場人物が皆自己中心のエゴイスと書かれているが、現実世界もその通りなのかもしれないと思わされた。人の愛、友情の脆さが分かりやすく表現されている。ーいかに真剣に愛を傾けたつもりでも、結局は自我の現われでしかなかったーこの文が凄く印象に残った。2016/04/12

mihhok

3
久しぶりに読む三浦綾子は、やっぱり凄い。どういう頭脳でこの小説を書けるんだろうっていう…人間が考える色々な愛のニュアンスを、夫婦や友情関係に織り交ぜる、って至難の業やと思う。人間は愛することなんてできない、っていう正論が響きます。2019/02/28

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