三浦綾子 電子全集<br> 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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三浦綾子 電子全集
三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

  • 著者名:三浦綾子【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 小学館(2012/11発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101162041

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内容説明

愛を持続させることはいかに大切であるか――。新婚生活から新聞懸賞小説に入選するまでを綴った自伝的小説。

37歳で結婚し、綾子の実家に近い一間だけの小さな新居で始まった結婚生活。新聞社の1,000万円懸賞小説に『氷点』を投稿し、入選するまでの愛と信仰の日々を描く。「大きな愛」に包まれた「小さな家」には、さまざまな人が立ちあらわれる。また日常生活の中で、人を信じる、愛することの重要性を説く。
「道ありき 青春編」の続編。

「三浦綾子電子全集」付録として、週刊新潮1999年10月28日号の記事「墓碑銘・作家、三浦綾子さんの苦難を支えた信仰と夫の愛」を引用収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

84
長い闘病生活を経て、結婚してからの生活が描かれます。小さな家で愛と信仰を守る日々は主婦目線であり、その生活があたたかいのだろうなと思わされます。仲睦まじく、理想的な夫婦中には敬虔な気持ちにすらなりました。著者は三浦がいるからこそ「三浦綾子」になりえたのだと感じます。信仰がお互いの生活を穏やかにし、愛すること、信じることの大切さを痛感しました。2人の結婚生活は許し、寛容、忍耐、時に相手を厳しく戒める強さがあってとても素敵です。素敵で理想的な関係の夫婦生活が心にスッと入ってきました。2016/06/04

molysk

71
長い療養生活を経て、結婚した綾子と光世。真の夫婦となるためには、一生の努力が必要である。贈られた言葉を胸に、二人の日々が始まる。繰り返し襲う病魔、雑貨屋を営む多忙な生活の中でも、悩み惑える人に救いを伝えようとする。二人にとって、家庭を築くとは、ただ愛と信仰を積み重ねることであった。やがて、「氷点」が懸賞小説に入選したと聞いた光世は、こう語った。神は、わたしたちが偉いから使ってくださるのではないのだよ。吾々は土から作られた、土の器に過ぎない。この土の器をも、神が用いようとし給う時は、必ず用いてくださる。2022/02/23

雪月花

62
「道ありき」の続編。三浦氏と結婚してから「氷点」を書き上げるまでの経緯が綴られている。13年間も寝たきりで闘病していたとは思えない活力で突き進む綾子さんを優しく包み込み、時に無鉄砲な行動に出る綾子さんを愛と信仰をもって制御する三浦氏。綾子さんが開いた雑貨店の近くに新しい雑貨店ができた際にも、その新しいお店の成功を願い客を譲ろうと提案したり、「氷点」が一千万円懸賞小説第一位に入選した際もその懸賞金を神と人のために使おうと提案する三浦氏はまさしく聖人。山あり谷ありの結婚生活だが、やはり全てに神の導きを感じた。2022/06/22

ach¡

44
結婚生活とは、夫婦の在り方とは、心地よい綾子節が炸裂。毎度のことながらお二人の睦まじい姿や理想を超える夫婦像に、敬虔な気持ちが起こる。改めて、光世さんあっての作家『三浦綾子』なのだと、しみじみと感じ入る内容。光世氏の神がかった人柄もさることながら、綾子さんの妻としての素直さも並大抵ではない。世俗の垢にまみれ、薄汚れた精神しか持たぬ自身を恥じつつ、私もまっすぐ真実に生きたいと思う、信仰を求める気持ちが働くのも事実。彼女の作品(キリスト教の考え方)に好ましさを覚える時点で、何か救いを求めているのかもしれない。2015/08/03

piro

39
『道ありき』に続く三浦綾子さんの自伝第二弾。光世さんとの結婚から名作『氷点』が朝日新聞の懸賞小説で一位入選するまでの「結婚編」。何と言っても光世さんの優しさ、深い愛情に心打たれます。解説で「童話的」とまで評されるお二人の、潔癖なまでの正直さ、優しさの根源は光世さんにあるのだなぁと感じ入りました。病弱なお二人にとって互いの健康不安はありつつも、生活は愛情と信頼感に満ちていたのだと思います。だからこそ多くの人々が集まり、支えてくれたのでしょう。背筋をピシッと伸ばし真っ当に生きなければ、と自省する一冊。2024/02/20

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