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内容説明
年間100名前後の選手がユニフォームを脱ぐプロ野球の世界。自らが命を賭けてきた野球人生が終わりを告げるその時、人々の心を揺さぶるような言葉は生まれている。「引退の言葉」それはプロ野球選手たちが紡ぐ魂の伝言である。
「引退=プロ野球選手の死」と捉え、その「遺言」である「引退の言葉=最期の言葉」に注目。
本書では、1989年から2000年までに様々な思いを抱えながらユニフォームを脱いだ140人の言葉を、その選手の生き様(印象的なエピソードや成績・記録)とともに紹介します。
姉妹編の「昭和編」(1943年~1988年に引退)、「21世紀編」(2001年~2011年に引退・2012年配信予定)とあわせてご覧ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シブ吉
28
高校野球で活躍、大学野球で脚光を浴びた、社会人で開花等々、色々な経歴を経て、プロ野球界に入るのは毎年70人あまり。反面、鳴り物入りで入団し、その通りの活躍をした「大スター」も、キラ星のごとく一瞬の輝きを放った「スター」も、期待通りの活躍が出来なかった「選手」も、毎年ほぼ同じ人数がユニフォームを脱ぐ。本書は、そのユニホームを脱ぐ際に語った言葉を集めた「引退」という名の遺言集であり、おかれた状況は異なるものの、それぞれの選手の味が出て興味深い一冊でした。中でも、江川選手の衝撃的な引退会見は今でも忘れられない。2012/12/16
山田太郎
23
もうちょっと引退したときの背景とか説明してくれるともっと面白くなりそうなんだけどな。清原のあの長渕は止めてほしかった。同じ年だけど、同年代としては長渕剛ってかっこわるいカテゴリーじゃないか、実際。2012/02/20
つねき
4
泣ける引退会見引退試合の言葉だけかと思いきや、志半ばで球界を去った選手や不本意な引退を迎えた選手の言葉も取り上げられており飽きずに引き込まれて読むことが出来た。プロとして輝き続けることの難しさや、プロ野球という特殊な世界の独特な空気を垣間見ることが出来た気がする。著者の言うとおり、これは一人の選手がプロ野球というひとつの人生に幕を下ろす遺言であり、その重みには心を打たれた。手元に残して再読したい1冊。2020/09/18
v&b
4
すばらしい構成。執念の一冊。榎本喜八と福本豊が心に残った。2012/10/14
さきこ
4
切なさと熱さでほんと苦しいくらい胸がいっぱいになった。それにしてもあくが強すぎな昔の野球選手の生き様を知ると、今の世間のいい子ちゃんブームがちょっと退屈に感じる(笑)2011/01/31