角川文庫<br> ワン・モア

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紙書籍版価格 ¥528
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角川文庫
ワン・モア

  • 著者名:桜木紫乃【著者】
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • KADOKAWA(2015/01発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041023846

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内容説明

どうしようもない淋しさにひりつく心。月明かりの晩よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ――。切実に生きようともがく人々に温かな眼差しを投げかける絆と再生の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

233
高校の同級生3人を軸とした連作短編集。各話に絶望や涙、死の影があるが、最後は幸福な結末となる。桜木紫乃さんの作品では異色だろう。だが読後感は清々しい。個人的には「おでん」での亮太と詩緒の話が好きです。絶望のラストと思いながら、エピローグでしっかり救いがある。このエピローグでの幸福感が非常に目映い。各話を通して「死」を感じる絶望感がある。そこを乗り越えたからこそ、エピローグが輝くと思う。人生は様々なことが起こる。必要以上に絶望しなくても良い。希望と可能性を信じて生きていけば良いと思わせてくれた上質な短編集。2017/11/13

さてさて

225
『死』というものと対峙することによって、逆に、生きること、愛すること、そして繋がることの大切さとその喜びを謳ったこの作品。そう、人が力強く歩んで行く、力強く生きていく、そして力強く繋がっていく、そんな未来を垣間見ることのできる喜び、それこそがこの作品の結末に描かれる光景の先にある物語。主人公達の人としての優しさと、人と人との繋がりの先に未来に続いていくそれぞれの道を垣間見るこの作品。しっとりと描かれるその作品世界の中に『死』と対峙することで見えてくる『生』の素晴らしさと喜びがふっと浮かび上がる絶品でした。2021/05/01

おしゃべりメガネ

159
文庫にて4年ぶりの再読です。ほとんど?の作品が、決して明るいとは言えず、陰鬱なイメージの中で珍しく?前向きで明るめな作風なのが本作です。開業医「涼音」が大腸癌に侵され、その後の病院をワケありな友人「美和」に任せるコトに。ちょっとクセのある「美和」のキャラクターがなかなか個性的に描かれ、不思議と惹き付けられます。関わる人々のまっすぐなキモチや、ココロに抱えた悩み、葛藤をシリアスになりすぎるコトなく、淡々と書き綴る作者さんの筆力に改めて感服します。桜木さんの作品が苦手な方もこちらの作品はぜひオススメします。2018/03/28

Yunemo

137
著者3冊目。イメージ的には暗い感の作品、そうした思い込みで。読後に解説に目を通す、こんな解釈があるんだとの想いに駆られます。登場人物の人を思い遣る心の動きが身につまされます。前向きで自身のある人では駄目、応援じゃない、というフレーズに納得感。長年の、直近の友人、それぞれ医療に係わる人たちの想いに癒される心。ちょっと解せないのはおでんの二人、決着が見えないところ、登場人物の中では中途半端感あり。死への想いに始まり、リンの出産による生への希望で幕を閉じる本作、子犬の里親たちの集い、なんだか心地よさが残ります。2015/10/18

Shinji

125
うわ〜、良かったぁ!ストーリー、人物描写、流れ… どれをとっても素晴らしかったです。解説にあった言葉を引用すると、まさに「絶品」でした!レビュー等で見た私の中の桜木紫乃イメージが完全に覆されました。拓郎じゃないけど、前を向いて歩くのが上手な人間なんて、それほどいるもんじゃないよね。美和でも鈴音でもやっぱり下手なんよ。幸せに届きそうな時も、壊れて欠片しか残らなくても… それぞれ「ワンモア」なんだね!どの章のどの人も同じラインで主演… みんな同じだけカッコよくてカッコ悪い優しい素敵な一冊でした♪2015/10/31

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