内容説明
連続殺人犯ヒンデの手口を模倣した3件の事件。だが4件目が起きるに至って、セバスチャンはあるとんでもない事実に気づいた。すべての被害者が、過去にセバスチャンと関係を持っていたのだ。犯人の狙いはセバスチャン自身なのか? 服役中のヒンデがかかわっているのだろうか? あわてたセバスチャンは、とりあえず自分が関係した女性たちに警告する。一方レーヴハーガ刑務所の新所長は、服役中のヒンデから現在進行中の連続殺人事件解決のヒントを得て手柄にしようと目論んでいた。スウェーデンで人気の脚本家コンビが放つ、シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろんこ*勉強のため休止中
177
筆者が脚本家だけある。非常にプロットが丁寧で展開もスピーディ、一気読みした。主人公のセバスチャンの娘に対するストーキングっぷりや、ひどい女性放浪癖、自分勝手で人間的に嫌な面があるのにもかかわらず、合わせ鏡のように存在する勇気や頭の良さ、優しい一面についつい引き込まれる。やはり振り子の幅が広い人は魅力的だ。登場人物たちのキャラが多角的に描かれていて個性がそれぞれ際立っており、物語に立体的な奥行があった。サイコな犯人との戦いにハラハラし、疲れながらも楽しめた。脳内映像化しやすく、とても面白かった!お勧め。 2015/04/21
ケイ
127
こんな警察体制はありえない、なぜ犯人たちにこれほど都合良くなるのか、みんな愚かすぎないか、などと心の中で登場人物達に罵声を浴びせながら、夢中になって読む。後書きをみて、人物造形がしっかりしているから北欧ミステリはおもしろいと作家が言ったと知る。これは人物造形ではないだろう。作家2人は、ドラマなどを手掛ける人たち。そうだ、これはドラマシリーズなんだ。だから、先を読まずにはいられないわけだ…。2018/04/20
KAZOO
81
前半の後半部分から、主人公の関係のある人物ばかりが標的となっていることから、主人公の類推が始まります。前作の時よりも若干普通の人物らしくなってきていてあくが抜けている気がします。まあ犯人はある程度予想がつくのですがまあ楽しめる小説です。2015/06/25
papako
50
面白く読めましたが、物語は想定内の展開。しかし登場人物全員の扱いがひどいです。悪意を感じます。それぞれが持つ葛藤は理解できますが、全てが悪い方にいきそうで、読んでいてつらくなる。ノミより小さい男のハラルドソン、いい役回りでしたねー。どこまで落ちるか。いい感じで終わると見せかけてラスト!やだなぁ。次作、出たら読むかなぁ。脚本家が作者ということで、細切れの文章、場面転換・視点の切り換えが早いので、テンポよく読める反面入り込みにくいです。だいたいは面白いんですけど。。。2016/02/06
barabara
49
なるほど〜。セバスチャンとヴァニヤの秘密のあたりはハラハラ…フロスト劣化版のようなセバスチャンは案外いい男なのかもね。北欧もんでもどことなく暗くない作品だと、やっぱりホッとする。でも北欧=猟奇殺人の図式は私の中ではやっぱりまだ頑なにあるの…今回も外さず(笑)完2015/03/07
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