心臓異色

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

心臓異色

  • 著者名:中島たい子
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 光文社(2015/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334929879

ファイル: /

内容説明

スーツ姿から「会社員」と呼ばれた稀代の大泥棒は、運命の女性と出会い泥棒から足を洗うことに。二人が見つけた新居は、過去に盗みに入ったことのある中古の一軒家だった――(「家を盗んだ男」)。ユーズド人工心臓を移植してから、食べ物の好みや行動が変わってしまった男。心配する恋人の説得で、その心臓の前のオーナーをたどってみると――(「心臓異色」)。異色作家が描く、どこか懐かしくてすこし不思議な短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

67
中島たい子さん、「漢方小説」しか既読ではないのですが、作風が変わった?今回は星新一風の今の暮らしのちょっと先にある未来のお話。少しだけブラックで、ダークすぎないミルクたっぷりのテイストが良かったです。中古車屋を訪れたカップルの話も良かったし、未来から見た過去(=現代の暮らしを)を好む懐古主義をテーマに書かれた「ボクはニセモノ」「いらない人間」も面白い。アイポンに生活を管理されすぎてしまう未来、旧型のロボット達の話「それが進化」は、ロボット2体の追いかけっこが目に浮かぶ楽しい作品。続→2015/02/27

やこ´•ᴥ•`

52
現代~近未来の不思議な短編集。「古い物」「中古の物」が全編を通して軸になっています。中島たい子さんまだそんなに読んでいませんが、こういうお話も書かれるんですね。先日初めて読んだ、三崎亜記さんっぽいなーと感じたお話でした。特にすごく好き!とか面白い!お気に入り!というお話はありませんでしたが、不思議な設定で興味深く読めました。2016/08/16

taiko

47
軽めのSF短編集。星新一風という方もいましたが、世にも奇妙な物語風という感じでしょうか。昔のロボットを処分しようとして、その相方を見つけてきてしまい、2体を眺めて暮らす夫婦の話、それが進化、人工心臓を移植したために、性格や行動がすっかり変わってしまった男の話、表題作心臓異色、が面白かった。文章は、いつもの著者もので、読みやすいのですが、こんな話も書くんだと、新鮮な驚きでした。さらっと読んでしまったので、あまり記憶に残らないかもと、少し心配しています(苦笑)2016/11/08

九月猫

45
少し不思議な短編七つ。最初の2篇は現代モノ?あとの5篇はSF?ファンタジー風味もちらり。はっきりしたジャンルで言えないのだけど、テイストは統一されている。このテイスト、懐かしい……そうだ、星新一さんのショートショート!感想を拝見したら同じように感じた方が多くて何だか嬉しい。中島さん初読みなので、狙ったものなのか元々の作風なのか気になります。「それが進化」がお話もタイトルもとても好き。万能な端末より、ただ歩くだけのロボット。ヒトは想像力を手放せない生き物だものね。最後の「うおぉっ!」には笑っちゃいました。2015/03/01

ゆか

44
面白く読めました。皆さん書かれていますが、星新一さんのショートショートを思わせる短編集。最後の「いらない人間」が、つながるようなのですが、どうもこのお話しだけ、頭に入ってこなかった。それ以外は、みんな好き。でも、昔の中島さんの作風も好きなのだけれど。もうああいったお話は、書かれないのかなあ。2015/03/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9155293
  • ご注意事項