内容説明
冷酷なギリシア富豪が残したのは、
胸の痛みと苦しみ、そして屈辱。
妹夫妻の死後、赤ん坊を引き取ったナオミの家に、かつて熱烈に愛しながら別れを告げた元夫アンドレアスが突然現れた――ギリシア大富豪らしいカリスマ性も気高さ溢れる美貌も、昔のままだ。7年前ナオミは、出会ってすぐに彼の虜になり、プロポーズを受けた。だが夫婦として分かち合えたのは、ベッドでの狂おしい情熱だけ。氷のように冷たく心を閉ざす夫との生活はあまりに虚しかった。なのに、今頃なぜ彼が? ナオミはふとある事実に気づき、愕然とした。アンドレアスは、亡くなった義弟とは親友同士だった。まさか……!次の瞬間、無情に響く声がナオミを打ちのめした。「親友の遺言に従い、赤ん坊はぼくが引き取る」■衝撃の展開!! 人生の目的は富を築くことのみ――どこまでも冷徹でセクシーなギリシア富豪に、愛娘を奪い取られる恐怖からヒロインが下した決断とは? 本作はD-1527『海運王に魅せられて』、D-1621『消せない情熱の記憶』の関連作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きき
2
最後まで読むとヒーローの結婚してる頃の不可解な言動が理解出来るけどもうちょっとどうにかならなかったのかと。ヒーローヒロインの元サヤも気になったけど、ヒロインの妹夫婦の衝撃の事実がスゴイわ。妻に秘密にしたまま夫の一存だけで卵子提供うけることって可能なの?2016/02/29
麻琴
0
元サヤ物。妹を亡くしその忘れ形見の赤ん坊を育てるヒロインの元に4年前に離婚したヒーローが現れ、ヒロインの育てている子どもについての権利をその父親から得ていると主張して…という話。そもそも最初のヒーローとヒロインの結婚がとても結婚と呼べるものじゃない。周囲には結婚を極秘にして、しのび合ってベッドを共にするだけという普通の交際以下の関係。そんな結婚にせざるを得なかった事情がヒーローにあるもののヒロインに話さないので当然破綻。そしてヒロインはその傷をずっと引きずっている状態で哀れ。(コメント欄に続く)2016/02/28