内容説明
若い世代から圧倒的な支持を受ける気鋭の評論家が、「いま一番語りたい作品」を論じた批評集。この国を覆う「見えない壁」を突破するための想像力とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
16
半分面白く、半分相容れず。もう少し氏の著作を読み倒したいと思う。2015/07/05
KASAO
7
『ダ・ヴィンチ』2013.5月号~2014.10月号に連載されたアニメ、映画、ドラマ、小説、アイドルなどの著者による評論をまとめた一冊。前に読んだ著者の本でもそうだったけど、21世紀におけるコンテンツが20世紀にあったような父性の残存、テレビの可能性、東京への夢などをいまだに唱え続けているのを批判し、また新たな考え方やあり方の可能性を探っている。時代が変わり、物事も変わっているけど、そんな変化を嘆いて、昔は良かったとかいった懐古にひたるだけの人間にはなりたくない、と思った。2016/08/25
hiratax
5
宮藤官九郎をIWGPまで知らなかったとか、正直に記すところは彼のフェアな態度だと思う。洋楽なり海外文学なり現代思想(輸入もの)なり、わからないことには言及しない。あと、妙な党派制にも与しないのもいい。でも、現代社会論となると「政治経済」の教科書に書いてあるようなことしか言っていない。吐いて捨てるほどいるオタクコンテンツ系ライターとは一線を画す文章力がある人ではある2015/02/10
ケー
4
宇野さん現時点での最新論考集。アニメ、映画、小説から現代クリエーターまで射程は広い。作品も長い歴史を積み重ねたものもあれば、極めて現代的、共時的なものもある。あくまで宇野さんの視点による批評なので同意しきれない箇所も多々あり。ただ、引っかかる点も多くあり、宇野さんの魅力に改めて気づけた。2015/07/25
bibliophage
3
感化されました。昭和と平成、あるいは20世紀と21世紀、違いは違いとして認め、変えられる未来を模索せねばなりません。2016/06/25