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内容説明
「2040年までに全国の市町村の半数が消滅する」とぶちあげ、「すべての町は救えない」と煽って衝撃を与えた日本創成会議の「増田レポート」。だがその警鐘にこそ、地方を消滅へと導く罠が潜んでいる。「選択と集中」などという論理を振りかざす本当の狙いは何か。「棄民」への政策転換がなされたように見せかけているのはなぜか。限界集落問題が「つくられた」ことを示して話題となった社会学者が、増田レポートの虚妄を暴き、地方を守るために必要な論理と、再生に向けた道筋を示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
川越読書旅団
59
「2040年までに896の自治体が消滅する」と予測した日本創生会議における増田レポートを断罪する内容。同レポートの批判に終始し、建設的な提案がにゃい。今後の人口減とそれに伴う地方消滅を考える上でのサプリメント的資料にはよいのでは。2015/10/12
佐島楓
33
「地方消滅」とセットで読むことをおすすめする。私はこの本でかなりもやもやと違和感がすっきりした。2015/03/14
壱萬参仟縁
29
総量減少ならば、分配の量と質、バランスが問われるわけだ。まだ東京一極集中がおかしい。データによると、2005年頃は合計特殊出生率が1.26ぐらいで、非正規が増えていた時期に重なる。格差が深刻化していた頃。ならば、今もアベノミクスで少子化になるのでは。暮らしの余裕が必要(042頁)というが、円安で物価高、賃金増えずでは、余裕どころか貯蓄や貨幣価値が目減りし、いつまでも不況のままだと思われる。岩手県一関市でILC(国際リニアコライダー)誘致だと(071頁~)。2014/12/24
mazda
28
正直ピンボケしている感が否めなかったです…。少子化が進むのは、仕事がないとか経済的な苦しさというよりは、子育てに費やす時間が少なくなっているから、には納得ですが、ふるさと納税批判やら、住民票二重登録やら、ちょっと?がつくものがあったかな、と。黄泉比良坂でのイザナギとイザナミの問答にあるように、この世では人口が増えていくようになっているのだから、その逆をいく現代社会はこれまで誰も経験したことのない世界です。どういったグランドイメージを描くのか、議論が活発に行われることを期待します。2016/04/16
浅香山三郎
20
「増田レポートの視点」(上からの変革)を批判的に捉ヘ、地方側の目線から考へることで、「選択と集中」ではないあり方を論じる。だから、データ過剰気味の増田レポートとはさういふ意味で噛み合はないのだが、第6章「持続する制度を生み出す」は理念形ではあるが、地域と人々の少しユルいあり方に意味を持たせやうといふ考ヘ方で少し面白かつた。2019/11/20
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