内容説明
ここシィフルの地では、7の年の誕生日は、野獣に換身しうる「試の日」とされる。 主人公・ニィマールとその兄トゥールと姉ティアラ、婚約者のジェイラの四人は、同じ日に試の日を迎えた。 しかしその長い夜が明けると、きょうだいと婚約者はみな野獣の姿に換身してしまった。それもなぜか、人間の心を残したまま――。 野獣に変身したきょうだいと婚約者。 彼らを救うため、ニィマールはその名前を捨て、リョシャと名乗り、旅立つことを決めた。溢れる涙が止まらない、大長編エンターテンメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白湯
40
・・・なんだとーーー! ページ数残りが少ないのにこれどうすんだ?とか、そこで気づけよ俺!…(;゚ロ゚)って感じ。『リョシャの旅はさらに』で、ズコーっ 次どうすんだ、姉から借り本ですが、借り本袋に続きは入ってるのかな… 2017/11/01
ドナルド@灯れ松明の火
19
小路さん挑戦の本格的なファンタジーなのか。前説が長いこと長いこと。それでも足らず「このことは後で」が多出する。ま、それを差し引いても後半は面白くなってきて、早く続きが読みたくなった。2015/02/20
katsubek
15
ハイファンタジーであり、英雄譚的性格を持つものと思われる。まだ、「始まり」であるゆえ、どう流れるかは不明であるが……。漂泊としての旅が描かれている。「悪人」が出てこないのは小路作品の作風からか。それ故、ヒロイックファンタジーの今ひとつの要素「いさおし」につながる戦いは本格的には登場していない。この後はどうか?2015/03/01
ピース
12
表紙からも明らかに分かるようなファンタジー。アニメのような話。元々は人であり、心はそのままでありながら姿は野獣となった双子の兄姉と許婚を元に戻す為の旅が始まった。厳しい旅になることは容易に想像できるが、その旅はどうなるのか?この結末は続きを読んでのお楽しみ。2016/05/09
六花
11
人の心を持ったまま野獣になってしまった双子の兄と姉と婚約者。彼等を人間に戻す旅に出る少年リョシャ。馬と鷹と猫と旅する少年…。ハッ!桃太郎⁉︎ ∑(。・Д・。) けれど読み進めていくとガリバー旅行記みたいな世界観。うーん、上から目線な語り口がちょっとムカツ…合わないけど、この世界観は好きだなぁ。世界が創られた意味や人が野獣になってしまう意味が気になる〜。リョシャが何でも出来ちゃうperfectboyなので、冒険物のドキドキワクワクがなかったのが残念。凄い安定感のある旅をしてた。2017/05/17