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内容説明
生後19ヶ月で視力と聴力を失いながら不屈の心で障害を克服し、平和と福祉のために闘った〈世界一有名な障害者〉、その壮絶な生涯。(巻末エッセイ・高橋源一郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りえこ
24
ヘレンケラーは、本当に素晴らしい人物だと思います。すごいなーと、いつも感動します。言葉って大切だな。2016/09/01
Lagavulin
6
勇気づけられる。それしかない。 世界は確かに苦難に満ちているかも知れません。 でも、それを多くの人が乗り越えているのも事実です。2023/04/01
marua
5
「奇跡の人」のクライマックス(water!)以後が、本当のヘレンの人生の始まり。平等を説くだけで糾弾される時代を生きてこれたのは、時にボードヴィルショーの舞台に立つことも厭わなかった、フレキシブルな思考の持ち主だったからなのだと思う。すごい。誰にでもできることじゃない。一番心に沁みたのは、唯一のロマンスについて綴った「黒々とした海に囲まれた、小さな喜びの島」という一文。分かるよ、分かる。2015/12/27
ybhkr
4
知らないことがたくさんあった。奇跡の人とは元々サリヴァン先生のことだったんだ。サリヴァン先生はものすごい苦労人。ヘレンの家庭教師になってからも周りの疑心暗鬼や偏見と常に戦っていたし、サリヴァン先生も盲だったんですね。ヘレンの結婚に対しても相手の家族ではなく、ヘレンの親族がガンを持ち出すほど大反対。伝記では家族がすごくよい風に書かれていることが多いけど、実際はけっこうひどいんだな、父ちゃんとか。日本との関わりの深さには感動した。ヘレンを語るには大学以降がものすごく大事なんだと実感した。2016/11/17
みりん
2
「サリヴァン先生が井戸の水に私の手を触れさせてくれ、掌に"water"と書いた。その瞬間、私の世界は喜びにあふれた」ヘレンを獣から人間に解き放ってくれたのは言葉。人間とそうでないものと分け隔てる最も大きな要素は言葉だと感じた。見えない、聞こえない。想像を絶する苦難である。それでも懸命に生きたヘレンと、何より目となり耳となり授業やらすべてを指文字で伝えたアンがあまりにも偉大だった。「開いたもの」である我々がどのように生きるのか考えさせられる。2025/01/12