行方

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575239744
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



春口裕子[ハルグチ ユウコ]
著・文・その他

内容説明

一体、どこへ行ってしまったの?3歳の娘、琴美が公園で忽然と姿を消してしまった。母・山口妙子は悲痛な思いで行方を捜す。勝手に幼稚園から連れ帰った星野朱里とその娘は無事でいるのになぜ!?朱里を問い詰めても奇妙な答えが返ってくるばかりで、目撃情報もない。しかし、警察の捜査態勢が縮小されても、山口家は琴美を捜し続ける。―井上楓は父・誠司と二人で、浜名湖畔のペンションを切り盛りしている。楓の明るいもてなしと誠司の料理でリピーターも多いが、悩みも多い。今、さまざまな人生が交錯し、真相への扉が徐々に開かれていく。

著者等紹介

春口裕子[ハルグチユウコ]
1970年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。損保会社に勤務し、01年に退職。同年『火群の館』で「第2回ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、デビュー。他の著書に日本推理作家協会賞短編部門の候補作となった「ホームシックシアター」を含む短編集『隣に棲む女』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

carl

131
春口裕子氏初読みでした。幼女誘拐の話(タイトル通り)、非常に女性の心の動き(女性じゃないんで想像すら怪しいが)が上手く表現されている感じだった(良心悪心共)。後半の犯人を畳み込んで行く辺りはひやひやドキドキスピード感があり特に面白かった。他の作品も読みたくなった。2017/02/01

紫陽花

109
3歳の女の子が公園で失踪する事件が発生。そして時は経って22年後… という話。これまで読んだことのある本でも同じような設定の作品があった気がします。 このような作品は得てして暗くなりがちで、読み終わった後も暗い気持ちを引きずることが多いのですが、この作品はハッピーエンドとはいかないかもしれませんがそれに近いものがありました。 文章は分かりやすかったですし、家族愛に溢れた良い作品だと思います。2018/11/10

モルク

104
3才の娘琴美が公園から忽然と姿を消した。幼稚園へのお迎えが遅くなったためにと母妙子は自分を責めるが彼女にも疑いの目が。早いうちに、どうなったか先が見えてしまうことは少し残念だが、どう結末に落とし前をつけるのだろうと興味深く読んだ。身勝手な人が多い中母妙子と兄遼太郎には感服。最後の手紙にはただ涙…。2016/12/05

ゆみねこ

94
パートが長引いて、幼稚園のお迎えにおくれた妙子。娘・琴美は星野母子と先に園を出て、公園で忽然と姿を消す。必死で探しても見つからず、星野一家は町を離れてしまう。琴美の無事を信じて探すことを諦めなかった山口家。お兄ちゃんの頑張りが素晴らしいと思いました。星野朱里のような母親は許せません。22年の空白を経て、琴美が幸せを手に入れることが出来て読後は良かったです。2016/09/14

Satomi

91
3歳の娘が公園で忽然と姿を消してしまった…。母は必死に娘を探す。見つからない娘を思い胸を締め付けるような日々を過ごす。中盤、シーンは突然切り替わる。戸惑いながらもどこかでいなくなった娘の話に繋がるのだと思わせる。夢中で読んでしまう。まさか…あの人が…。そういえば…あの時…。読者を巧みにリードしながら真相にたどり着く。あっと驚くようなどんでん返しではないのだが、その真相はやるせない…。 とても面白かった。2017/07/26

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