角川選書<br> 日本の古代道路 道路は社会をどう変えたのか

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角川選書
日本の古代道路 道路は社会をどう変えたのか

  • 著者名:近江俊秀
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047035485

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内容説明

中央と地方とを結んだだけではなく、中央の文化を地方に伝え、地方と地方とを結ぶ役割を果たした古代の道路網。駅路廃絶後も地域社会に政治・経済・文化的な影響を及ぼした歴史を、最新成果から明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

波 環

5
橿考研出身の先生の割に?発掘調査ばかりではなく風土記などの文字資料、地名の復元による地理的アプローチ、条里条坊など、広い分野の資料で古代の交通路を復元していてわかりやすかった。官制の道路を作ったとしても使う側の必要性により維持管理の優先度が違うのは昔も今も同じ。どうなる北海道新幹線!海路水路川も結構使われていたんだなあ、の印象が残った。2015/01/10

mopinfish

4
古代の交通・物流・情報伝達というインフラを担った駅路。律令制とともに整備され、平安時代後期に廃れた駅制を題材に、今も残す各地の道を考察した歴史書。常陸国における平将門の乱時の転戦の様子を考察した章が特に興味深く読みました。平将門が迅速に関東を平定していった背景には駅路の存在が不可欠だった。2023/08/31

mfmf

3
タイトルからのイメージとしては奈良か京都近郊の道の話かと思ったが、平将門の乱や会津、宇佐八幡宮等地方の道のあり方に重きが置かれていた。古代社会を想像するにあたって、中々興味深い視点だった。古代においても道というものは重要で、現代における高速道路とでもいうような中央に繋がる道がしっかりと整備され、沿線住民によって維持され、しかし中央の弱体化等によって廃れていくという顛末は興味深い。2024/04/03

Lila Eule

3
7世紀末から2百数十年間に亘る古代の国道のお話で、延6300km、直線、幅6~10m、16km間隔に駅、駅は宿泊可、規程数の馬と要員常備だったそうで、奈良、平安時代の律令国家の実力には驚きます。人、物、米、文明の流通・伝播・軍事効果は大きく、制度が廃れた後も道としての効能は計り知れないと。但し、制度維持した農民の苦しみは避けられず、政治的、経済的余波も大きかったそうです。佐藤健太郎氏の「ふしぎな国道」も面白かったですが、本書は国道の原型でした。古代人のダイナミックな活動実態がわかりとても面白かったです。2015/03/07

HMax

3
古代の道路は、都大路を除けば獣道に毛が生えたようなものだろうと思っていたのですが、幅員10mもある道路であったということに驚きました。 それに、当時の様子が文書で残っており、納税後の帰国時に路上で倒れる様な事態を防ごうとしたという事実までわかっているということにも感動しました。 2015/01/26

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