内容説明
ハフィッドは講演旅行でローマを訪れ、巻物を譲った青年パウロが理不尽に捕らえられていることを知る。処刑された彼の遺志を継ぎ、ハフィッドは残りの人生をかけた、ある壮大な計画を思いつく。感動の名著!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
85
秘伝の巻物の次なる伝承であるパウロがあろうことかそれを失くしてしまい、隠遁していた前任者が現役復帰して、秘伝の巻物をさらに進化させた巻物を己の命と引き換えに創り出す、という話でした。そういえば、かの船戸与一さんも余命を渾身の満州シリーズ創作に捧げ、見事に仕上げてこの世を去って行かれました。ある意味、いや、リアルに羨ましいと思いました。2021/08/11
ehirano1
64
#どこの港に向かっているか知らない船乗りには、風は決して吹かない。#機会は、富、名声、名声の可能性があると大書して現れはしない。#チャンスというものは愛と同じく、暗い絶望的な気持ちでいたら引き寄せることはできない。#手を揉み絞り不満だらけの人は持っている物さえも失ってしまう。#チャンスは多くの場合、あまりにも小さくて私達の目には入らない。2023/12/31
ehirano1
64
#忍耐と時間こそが強さや情熱よりも、より多くのことを成してくれるのだ。#失敗はある意味で成功への高速道路だ。#私は人生の最低の時期に居ました。しかし、潮の流れが変わるのはいつもそのような時。#明日は愚か者のカレンダーにしかない。#遅いと遅過ぎるとの間には計り知れない距離がある。2022/03/21
ざちょう
14
前作「世界最強の商人」のその後を描いた作品。より良い人生を送るために身につけるべき習慣(教訓)を物語の形式で綴った自己啓発モノ。抽象的な比喩に疑問符を浮かべながら読み進めていったので、読み終わった今もきちんと理解できてません…。内容を自分の言葉で置き換えて、類推して漸く腑に落ちるのだろうと思います。簡単に理解できないからこそ、手元においてじっくり付き合っていきたいと思える一冊でした。2016/12/17
アルカリオン
10
図書館で一緒に借りた続編。こちらも流し読み。原題はThe Greatest Salesman in the World, Part Ⅱ。「世界最強の」っていう訳書名はインパクトはあるんだけど、あんまり適切な訳ではないと思う。「自律的で人徳のある人間たれ!」という内容は「トップセールスマンになるためには人間力が大事」というよくあるフレーズと合致しており、そういう人をGreatestと形容するのは自然だ。だが、「世界最強」と言うといかにも「売らんかなチャンピオン」的な感じがする。2020/12/20