内容説明
“北境の麒麟児”と呼ばれる王族の少年領主、ジルス・セントレイン。
彼のもとに従妹の王女、クランベルが逃げ込んできた。
彼らの暮らすセントレイン王国では、有力な領主たちが群雄割拠し、王にとってかわろうと争っていた。
ジルスも、クランベルとともに、国土統一を懸けた戦いに参加することを決断する。
そんな彼らの前に「神の声を聞く」と言われている若き女領主、ナターシャ・フレネンスの軍勢が立ちふさがる。
敵の数は十倍。これを乗り切るには、ジルスの知謀と、その体に秘められた禁忌の力を使うしかない！？
少年と少女が隠された力を解き放つとき、壮大な戦記物語の幕が開く！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
14
北境の麒麟児と呼ばれる辺境の領主ジルスと逃亡してきた王女クランベル王の座を巡る争いに加わる話。森田季節作品らしく今後ハーレム展開になっていくんだろうと思わせるくらいに女性率が高いな。主人公、ヒロイン共にキスをすることで力を抑える事が出来たりとラブコメ展開に期待できそう。個人の力だけで戦況を覆したりと戦記モノとしては残念な点もあったけど多勢に無勢な状況で二人がどう動いていくのか楽しみではある。個人的にファンファンが可愛くて好きです。2014/11/27
半熟タマゴ
13
森田さんだったので購入。戦記ものはあまり読んだことがなかったから少し不安だったけれど、読みやすくて安心。巻数増えたら国の関係とか人物とか把握するのが大変そう。今の時点でも若干あやしいけど・・・。キャラ的にはナターシャが好きだからこれからどう活躍していくか楽しみ。2014/12/24
晦夢
8
ファンタジー戦記。辺境の地を収める王族の少年ジルスは、逃げてきた従妹でであり王女のクランベルと共に乱れている国内の統一を図ることになる。ジルスの性格が変貌するのすごく好き。さらにそれを抑えるのにキスとか最高。戦記モノとしてもしっかりとしてそうで非常に楽しみ。2015/07/16
尚侍
7
面白かった。戦記物としてはかなり軽めの内容で、いい意味でさくさく読めて手軽に楽しめる作品でした。主人公とヒロインが互いに補完しあう能力者というのもわかりやすく、戦記物は今ひとつハードルが高いという人にはおすすめの内容ですね。ただ個人的には今後のハーレム展開が目に見えすぎてしまっていることと、能力者ばかりでなくもう少し普通の人間にも活躍して欲しいという気持ちがあるので、そういう意味でやや方向性の違いを感じました。もう少し重めの作風の方が自分は好きですね。2014/11/27
Hail2U
5
当たりの森田季節。個人的にこの人の作品ってまあまあか合わないのどっちかだったんだけど初の当たりを引けました。しっかりと戦記モノになっているしキャラも立っている。まあ戦記モノなのに敵の大将を殺さず別の意味で殺すのはどうかと思いますが、これラノベだしＯＫ。最後の引きも戦記だからやってＯＫ。戦記は続きが前提だからむしろこのタイミングじゃないと次回予告できない。覚醒＆二重人格＆腕に包帯と、これでもかと中二病設定をぶっこんでいるのにそれがマイルドな味わいになるのは流石。7/10点 次もあるので読みます。2015/06/01
