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内容説明
ニコニコ動画を育てあげ、KADOKAWA・DWANGOのトップとなった川上量生氏が生き方、働き方の哲学を語りつくす。
ウェブメディア「cakes」(ケイクス)の大人気連載「川上量生の胸のうち」を単行本化!
「もしドラ」の担当編集者でありcakesを率いる加藤貞顕氏が、川上量生氏の本音を次々と引き出していく。
「よくわからないからこそ、解きたいと思う」
「『しょうがないな』と思われるポジションをつくる」……
常識とは真逆の結論、1億年先を考える思考、さらにテクノロジーと笑い――。若き天才経営者と呼ばれる川上量生の胸のうち、頭の中がわかります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
45
川上さんは、予想していたのとは全く違う人でした。オタクであると同時に、論理的思考力にもたけている。「ネットは多様性をなくす」。「テクノロジーやコンピュータが進化していけば人間の居場所はなくなり、必ずしも幸せにはならない」「ネットで起こる殆どの事は現実社会のタブーとなっているニッチな部分にエネルギーが流れ込む現象で右傾化もその一つ」‥‥。首肯してしまう意見も多く、この人が経営者だから、ニコ動は姿形を変えてしぶとく生き残ってきたんだなあ。今ではあの角川書店と合併してるんですものね。2017/02/15
Willie the Wildcat
34
自由の中の規律。縦横、そして高さの幅の柔軟性。個々人・企業のポジションニング戦略に見られる独自性。差別化であり、付加価値をお客様へ提供し続けること。”夢”と”社会性”の件も、個々人と企業の第一義が念頭と推察。現実主義とも言えるが、二重否定による肯定と解釈。経営者の資質についても、社員1人1人の動機付けが狙いなのかなぁ、という気がする。ジブリに”修行”に行くなど、常に前進する著者の姿勢に、”血液型”は無論関係ない!(笑)今後も、ビジネス界での活躍のみならず、名・迷言が楽しみ。2015/06/15
T2y@
29
ホント面白かった! cakesのインタビュー部分は、理論的で非常に納得感あったが、ぶっちゃけた「あとがき」がまた良い。 盲目的になるなよと。 それにしても、『エンジニアのサウザー化現象』とは秀逸な例え。2015/03/29
ミズグ
15
人間の本能に論理性はない。でも世界は論理で動いてる。論理のことを知らないと不幸になる。それはなにか男と女の夫婦の協力のあり方にも現れているように思った。人はつい有用である、存在の承認を求めてしまう。けれども人とは常に何かの役に立つために存在しているわけでなく、時代の潮流に逆行していても自分のやることは自分にしかできないと自己承認ですすめる。チャンスがあればバカになって一生懸命やる。おもしろいからやる。それでよい。2015/02/12
イノ
12
ニコ動を作った人のインタビュー集。 ニコ動で見たときから何か変な人だという印象だったけど、発想とういうか着眼点が凄い! 深く考えて自分の答えを持ってて、実践してる人だった。 川上さんの言葉じゃないけど将棋の羽生さんのハートで戦うってセリフが一番刺さった。 あとがきで怒られるってこの人くらいじゃなかろうか笑。また読みたいし、他の本も読みたい! 予想以上に面白かった。2016/02/19