内容説明
いまをときめくお狂言師の歌吉は、幕府隠密をひそかに助ける「手駒」も務める。将軍家の姫の嫁ぎ先をめぐり下される密命。お吉でなければ聞き出せないことがある。「どの大名家でも将軍家のご息女を迎えるのを災厄のように恐れておる。迎えれば家格は上がるが、莫大な費(つい)えがのしかかってくるからだ」。町娘お吉の活躍が冴える直木賞作家の人気時代小説シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドナルド@灯れ松明の火
23
お狂言師歌吉シリーズ3作目。娘の婚姻を迫る将軍家と厄介嫁を巡る井伊家と有馬家の駆け引きにまつわる殺人事件に巻き込まれる。もはやお狂言師の手におえない様相を呈する。今作はかなりハラハラさせられる。2016/09/11
ぶんぶん
17
【図書館】前巻で登場した精姫が御家騒動に巻き込まれる、と言っても登場シーンは無いのだが。 大筋に関連して、またまた「お糸」が登場してくる。 しかも、心中騒ぎの後の不倫もの、お糸という女は懲りないですね。 精姫の輿入れ騒ぎに井伊家と有馬家に将軍側の新吾が乱れ飛ぶ。 新吾と有馬家の静馬との友情が泣かせる。 歌吉と新吾の仲は相変わらず進まぬ、名入れ手拭いを渡そうかどうしょうか、うーんイライラする。 しかし、心中騒ぎの犯人が意外だったな、でも、解決があっさりし過ぎているような。 持って回った言い方がやや不満。2019/05/11
タツ フカガワ
13
お吉の顔を傷つけたお糸の元許婚の朔之助と武家の女が、出合茶屋で殺された。その裏に将軍家の養女精姫の縁組が関わっていて、お吉(歌吉)が、藩抗争に巻き込まれるシリーズ3作目。とはいえ後半は、久留米藩から出府してきた大横目方の森崎静馬が主人公を食うほどかっこいい。じんわりと人柄がにじみ出すような人物で、こうした描写、杉本さんはほんとうまい。2019/10/10
tako
7
文章は読みやすいし雰囲気は悪くないんだけど登場人物が多くて人間関係が煩雑すぎる。もうちょっと登場人物を絞って、さらに視点をある程度定めて欲しかった。あと、タイトルロールなのに精姫様自身はほとんど登場しないのも残念。逆に婿候補の某藩の若殿はある程度ページを割いて出てくるものの、こちらは中途半端な感じで退場してしまって消化不良気味。 お狂言師の歌吉と御庭番の日向の関係や反対派で輿入れを邪魔しようとする藩の目付けを日向が助けるあたりは意外性があって面白かった。 あと、登場人物が使う江戸言葉が綺麗なのが好印象。2014/12/07
Aki
6
杉本さんの小説はやっぱり面白い(^o^)2014/11/28
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