光文社新書<br> 「感染症パニック」を防げ! - リスク・コミュニケーション入門

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光文社新書
「感染症パニック」を防げ! - リスク・コミュニケーション入門

  • 著者名:岩田健太郎
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 光文社(2014/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334038281

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内容説明

エボラ出血熱、新型インフル、デング熱、炭疽菌等によるバイオテロ……高度な文明社会となった現代でも、感染症は人類をおびやかし続けている。目に見えない敵、感染症のリスクを扱う時には、パニックと対峙し、被害拡大を防ぐコミュニケーションの技術が必要である。恐さをどう捉え、伝えるか。幾つもの感染症のアウトブレイク時の経験を持つ医師・岩田健太郎が、感染症を題材としたリスク・コミュニケーションのあり方を教える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

111
"つまり、構造的に、官僚はリスク・マネージメントが苦手な頭脳の持ち主なんです"(P127)。ここで言う官僚とは厚生労働省の人のことを指しているが、経済産業省の官僚も似たような感じ。22億円も出して映画企画の官製会社を作って、実質的に何のノウハウも得ず最終的に3,400万円の二束三文で売り払ったときも机上の空論で済ませたはず。なぜ日本の官僚は素人集団が実権を握ることができるのか?日本国内では「東京大学法学部卒」は金ピカの高学歴だけど、海外基準だと学士号ホルダーのアマチュアプレーヤーにすぎない。2020/07/21

ゆいまある

88
数々の感染症に対応してきた感染症パニックの専門家で、ダイヤモンド・プリンセス内の告発動画をアップした岩田教授の本。主に医療従事者向け。アセスメントの仕方や患者対応など参考になり、まさに今パニックの対応に追われている身には必要な本だった。TVは面白い特ダネを追うもので感染対策に不要な情報も多い。然るべき所から必要な情報を取ってくること。子供の感染者が出ていない地域で休校は意味なし。単なる政治パフォーマンス。休校決まった途端ただでさえ勉強しないうちの受験生の集中力が落ちたので、私は安倍晋三首相一生許さない。2020/02/29

こも 旧柏バカ一代

39
西ナイル熱、炭疽菌テロ、SARS、新型インフル、デング熱、エボラ出血熱の前線に居た方が2014年に書かれた本だった。エボラ出血熱、デング熱が騒がれていた時期だった。そしてCOVID19が流行している今の時期に読む。リスクコミュニケーション(リスクを伝える)、それはリスク・マネージメント(リスクに対する対応)リスク・アセスメント(リスクへの見積)と三位一体で、それは「人の心に届く」メッセージか?ただ「一所懸命やりました」ではダメ。伝わらなくては意味がない。アメリカはパニックに弱いって今見ていて判る。2020/04/05

k5

34
時の人シリーズ。すごく良い本でした。感染症だけでなく、炎上とか薬害とか、あるいはもっと卑近に売上減少リスクとかすべてのリスク・マネジメントにつながる内容なので、ビジネスパーソンが読むのに良いかと。これ読んでると、今回テレビは本来の「煽り」傾向の中で、それなりに調べて報道しているし、そこが過熱するとSNSが水をかける、という形で、メディアはよく機能していると思います。岩田先生もTwitterで継続的に発言されてます。行政も初動に比べると良い方に行っている気がしますが、コミュニケーションはうまくないですね。2020/03/14

そうたそ

31
★★★☆☆ 新型コロナウイルスが騒ぎとなっている今、読まない訳にはいかないと手に取った本。パニックを防ぐためのコミュニケーションのあり方について書かれており、感染症自体について触れている内容ではない。だが、コミュニケーションのあり方しだいで、こんなにも被害拡大は防げるのかというところは驚きだった。SNSの発達により、正誤に構わず情報が飛び交う現代だからこそ、一考すべき内容ではないかと思う。2020/02/12

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