内容説明
ビジネスマン作家、驚愕のデビュー作!本社上層部の事なかれ主義でダメになる組織を、二人のウルフが変えていく!主人公は二人の男――。一人は総合商社のエネルギー事業本部課長。もう一人は日本最大自動車メーカーのインド工場の副工場長。「俺たちで必ず日本を変える」と約束し合った彼らの活躍は、社内で異端視され、多くの摩擦を引き起こすが、東日本大震災の後、俄然注目を浴びる。
目次
第一章 終わりの始まり
第二章 ケイレツを切れ
第三章 ガン・ファイター
第四章 抗争の道具
第五章 資源戦争
第六章 現場を守るのは誰か
第七章 伸びきった兵站
第八章 巨額損失
第九章 電力喪失
第十章 勇気の証明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コリディ
6
6点。現役の商社マンが書いた、トヨタと三井物産をモデルにした小説。実体経済のリアルな数字を基にしているので、迫力は十分。ただ、小説としては、説明不足だったり、都合よすぎだったり。メーカーのモノ作りと商社の使命感にこだわりすぎで、鼻につく。2016/03/19
山男777
5
世界を股にかける商社マンの物語。それを通じて作者が我が国のエネルギー事情の問いかけ。3.11の反省から原発に依存しない綺麗なエネルギー「シェールガス」、守旧の原発容認の経産省電力会社首脳と原発に依存しない中堅商社マンとの新エネルギー発掘をめぐる攻防戦。2015/04/26
Yoshiki Ehara
3
日本を背負って戦うビジネスマンの姿を描いた小説。舞台(というか扱う題材)はサハリンとモザンビークでの天然ガス開発、インドでの日本車製造、北米での日本車のリコール問題、そして東日本大震災。著者は現役商社マンとのことで、ビジネスの最前線に立つ方だからこその覚悟と心意気を感じられる。登場人物達のセリフや行動は正直、青臭いが、これくらい熱く全力を尽くしてもなかなか勝てないのが、グローバルビジネスなのでしょう。デビュー作さらではの勢いも相俟って一気読みでした。2015/03/04
330
3
実際にあった事件事故登場しながら話が進んで行く。現役商社マンの作者言いたい事は痛い程わかるが、文章では伝わってこないもどかしさ。少々消化不良2014/11/29
のぞみ
1
正直、心に響いてこない。メッセージ自体はクリアだが、コミュニケーションの端々がやや不自然かなと。2015/01/28