内容説明
彼の手となり足となって尽くしたい。
でも、その先に待っているのは悲しい別れ。
介護士のキットはその献身的な働きぶりを評価され、住み込みでヘンリー・トレヴァーンの世話をすることになった。音楽業界で莫大な財を成した彼は慣れない車椅子生活にいら立ち、かなり過敏になっていて、前任の介護士は相当苦労したという。ある晩、入浴介護中に挑発を続けるヘンリーに手を焼きながらも、キットはその肉体美に陶然となり、ふいに唇を奪われてしまう。だが、依頼主と親密な間柄になるのは職業倫理に反するうえに、キットの心の奥底には根強い男性不信もあった。すぐに冷静さを取り戻した彼女を睨みつけると、ヘンリーが言った。「さっきのキスをなかったことにするつもりなのか?」■男女の心の機微をじっくりと丹念に綴ることにかけては右に出るものなし!のマギー・コックス。展開の早いロマンスは苦手で……という方にぜひご一読いただきたい、大人のスロー・ロマンスです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ととめ
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スキー事故でケガをした金持ちでハンサムなヒーローと、住み込みでサポートすることになった介護士のヒロイン。誘惑に負けちゃうこともあるけれど、「僕の辞書に不可能の文字はないんだよ」に対して「たいていの辞書には載っているわ。新しいのを買ったら?」と切り返したり、素敵なヒロインでした。2015/10/29
たくあん
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ヒロインが綾瀬はるか演じる義母となんちゃらのキャラっぽい。(観たことはないけど)H/Hともにそこまで疲れるキャラじゃないので比較的読み進めやすくはあったものの、終始単調で面白さは感じられず。同じような設定で好きな作品もあるから、私にはアップダウンが足りなかったのかも。再読はなし。2025/04/05