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内容説明
30万人が堪能した『ディープ』シリーズの「倫理」版! 「『倍返し』は正義なのか?」「老人に席を譲る理由とは?」など、普段正面から考えてこなかったテーマに対し、入試問題を通して深く理解できます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
16
昔むかしの高校の倫理社会を思い返してもこんな複雑な内容は習わなかった。いまの学生さんはセンター入試で大変ご苦労されていることが思いやられます。クルアーンの十の戒律とモーセの十戒の比較などイスラーム教の出題が恒例になっているのは知りませんでした。ニーチェのニヒリズムについての解説が詳しい。道元が15歳にして「人には本来仏性があり、人は元来仏である」という教えに疑いをもったという話は「本覚思想の否定」という文脈で興味深く感じました。基本的な知識がコンパクトにまとめられて有益かつ便利な本ですね。2017/05/31
シン
5
家族の誰かが図書館で借りて来て、リビングに置いてあったので、何気に読んでみたら、一気読みしてしまいました。大学入試の倫理の試験問題をベースに書かれた本であるため、それほど専門的にも書かれておらず、世界史、日本史の知識があれば読むことができました。たまに倫理、哲学の本を読むのも面白いなと思いました。2015/06/14
たか
4
ディープな●●シリーズはこれだけ未読だったからチェックしました2019/01/30
totuboy
4
ディープシリーズついに倫理編が出た!そもそもセンター試験以外、大学の入試で倫理が扱われるところは非常に少ない。この本では筑波大学の入試問題を中心に、記述問題も紹介されているが、このような問題を高校生が解くのかと思うと、驚きを隠しえません。また、センター試験の選択肢も、考え方としては間違っていないという点が面白いです。一読の価値あり。第2弾にも期待。2014/11/22
読書国の仮住まい
3
『なる』と『する』とは。 ソクラテス−欲望に流されて生きる姿としてのなるではなく、理性の力で引き締める態度としてのするが望ましい。 デカルト−理性によって情念をおさえることをする、自然のままであることはなる。 ニーチェ−人間は自分の都合の良い解釈をする、することを肯定して生きていくしかない。 釈迦−欲望に任せてなるで生きていれば苦は消えない、修行をすることで涅槃に入れる。 親鸞−念仏を唱えることもするのではなく、絶対他力の仏により自然になるへと導かれる。 老子−この世は無為自然、する必要はなく全てはなる。2023/08/31