ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉<br> レイチェル・カーソン ――『沈黙の春』で環境問題を訴えた生物学者

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ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉
レイチェル・カーソン ――『沈黙の春』で環境問題を訴えた生物学者

  • 著者名:筑摩書房編集部【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 筑摩書房(2014/11発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480766199

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内容説明

「農薬によって生態系が破壊され、やがて鳥も虫も鳴かない沈黙の春が来る」 周囲の無理解や中傷と闘い、公害問題に取り組んだ生物学者の生涯。(巻末エッセイ・福岡伸一)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seeds

14
家は貧しいが文才と能力に恵まれ奨学金を何度も勝ち取り自らも働きながら大学院で生物学の修士号を取得。家庭の金銭問題から退学し働いて両親や兄姉家族を養う。世界恐慌や女性の科学者や生物学者がまだまれで差別の多い中、理解あるかたたちに恵まれる。持ち前のこうと決めたら諦めない強さと貧しさから卑屈にならず誇り高く生きること(母の教え)を誓い生物学者であり作家にもなり環境問題を訴える『沈黙の春』を書きあげる。経済界や科学界からの激しい批判に屈せず病魔と闘いながら環境問題を訴え続け生涯を終える。2019/08/31

マーブル

8
レイチェル・カーソンと言えば『沈黙の春』。大学の授業で紹介されて読んではみたが、最後まで読み通せたのか記憶にない。申し訳ないが、環境問題の先頭に立つ女性科学者とあって、論法鋭い厳しい女性とのイメージをなんとはなしに抱いていた。  それが昨年縁あって読んだ『センス・オブ・ワンダー』に感激し、その人となりをあまりに知らないことを反省。再び手に取った『沈黙の春』は30年余の時間の蓄積が、紙の色や字の小ささに現れてやはりちょっと読む勇気が萎える。  もう少し読みやすい本をまず、と思ったがなかなか良かった。 2019/04/04

ybhkr

4
インディラ・ガンディーとそれほど変わらない世代の女性の生涯が興味深かった。この時代はどの国も男社会ですごいことになってる。女のくせに、って女から生まれたくせによく言うよ。今でも映画見てると言うほど女性優位の社会ではない。そんな中性差別激しい科学の世界で戦った女性がレイチェル・カーソン。インディラの本と同時に読み、同じ時代でも国によってこんなに違うのかと驚愕。一方は貧困と内戦、一方は自然破壊と向き合う人生。そして男性社会の中で生きる強さ。二人とも長くはない生涯だが内容の濃さはそれを凌駕している。2016/10/21

ukmy

3
引き込まれていきました。彼女の天才的素養と、それをあらゆる生き物のために惜しみなく使い、世界を動かしたことに、深く感動しています。このような人物がいたから今がある。私は女性としても深く尊敬します。この時代を経て今がある。時代を動かす重要人物は決して1人孤独なのではないなとも思いました。出版をサポートしてくれた人々。そしてケネディ大統領。これらの人々のおかげで今がある。2017/07/21

wave

3
レイチェル・カーソンの功績を当時の社会状況を織り混ぜながら、とてもわかりやすく紹介しています。読書案内と設問(!?)もついており、教材的な側面も。2016/02/22

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