内容説明
元ゴールドマンサックスのカリスマアナリストとして日本の金融再編に多大な影響力を与えながら、日本の国宝・重要文化財を守る江戸時代より続く老舗企業の経営者へと転身したデービッド・アトキンソン氏が、オックスフォードの日本学とゴールドマンサックスの財務分析を駆使し、「日本」の経済と文化を深く考察。日本人だけが知らない「日本の弱みと強み」をわかりやすく解説する。
目次
はじめに ゴールドマン・サックスのイギリス人アナリストが、日本の伝統文化を守る会社の社長になった理由
初来日の印象
三〇〇年続く文化財修理会社に
ソロモン・ブラザーズに就職
銀行幹部に呼び出される
おかしいことを指摘できない
他
第一章 外国人が理解できない「ミステリアスジャパニーズ現象」
日本のGDPが高いのは当然
日中韓のGDPの真相
高度経済成長のまぼろし
都合のいい話をくっつける議論
二年で成果のでる経済政策はない
他
第二章 日本の「効率の悪さ」を改善する方法
「効率の問題」の正体
文化財の漆の七割に「中国産」
「国産漆」と「中国産漆」の差
「国産漆」の使用をシブられる
下村文部科学大臣の「決断」
他
第三章 日本の経営者には「サイエンス」が足りない
ゴールドマン・サックスの変化
日本はアメリカを逆さまにした国
「何を言っているかわからない」
日本の会議の中身のなさに驚く
シンガポールは参考にならず
他
第四章 日本は本当に「おもてなし」が得意なのか
「おもてなし」にまつわる誤解
滝クリスピーチへの違和感
東京五輪を世界はどう見たか
老舗温泉旅館のもてなし
客の都合に合わせない
他
第五章 「文化財保護」で日本はまだまだ成長できる
手厚いイギリスの文化財補修費
イギリスの文化財不遇時代
伝説の展示会
ボランティア団体が主役
共有財産という共通認識
他
第六章 「観光立国」日本が真の経済復活を果たす
日本の観光ビジネスの実情
観光面ではアジアの劣等生
日本にはおカネを落とさない
京都が「世界一」という幻想
冷凍保存のハコモノ
他
おわりに
感想・レビュー
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やすらぎ
えちぜんや よーた
きいち
ミッキー・ダック
出世八五郎