文春新書<br> 英会話不要論

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文春新書
英会話不要論

  • 著者名:行方昭夫
  • 価格 ¥763(本体¥694)
  • 文藝春秋(2015/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166609963

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内容説明

拒食症、おかしな日本語、帰国子女の悲劇、サッカー本田圭佑はなぜ英語が上手いのか……。元東京大学の名物教授が「英語の常識」を一刀両断! 「読み書きはできるが話せない」から脱却すべく、文部科学省は英語教育の方針を転換している。しかし、これがいかに逆効果であるか、英語教育の第一人者が具体的な事例をもとに指摘する好著!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

107
英語教育についての現場からの提言です。お役人の言うことは頭でっかちでとくにアメリカかぶれの人々(政治家)の意見をうのみにする傾向があります。現場を知らないのですね。金融庁は最近変わっていて銀行員をかなり採用しています。この本ではやはり文法が重要であることを説いておられて私には説得力がありました。私も若い頃にドイツの語学学校で勉強したのですが、他のヨーロッパの国の人は会話はうまくても文法がまるっきりダメということでその反対の日本人の評価が現地ドイツ人の教師たちには高かったことを思い出しました。2017/10/21

AICHAN

37
図書館本。英会話など学ばなくても通訳を使えばいいのだといった考えかと思って読んでみたら違った。英語教育の第一人者が、多くの日本人が抱く英語教育についての誤解を解き、さらに英語との接し方全般をさまざまな角度から論じている。表題には注釈がいる。英文法の習得など基本的なことを無視した英会話習得では、英語を読み書く能力が身につかず、英会話能力を身につける上での潜在力を醸成できない。会話先行の英語教育には問題があるというのだ。さらに母語をきちんと使える年齢になってからでないと外国語の習得には問題があるという。2018/04/14

べっち

23
★★★タイトルに惹かれて読みましたが、思ってた内容と 違い速読しました。現在、英語の読み書きはできるが会話ができない人が多いということで会話やリスニング重視の動きがみられるが、この本ではそれに反対している。結局、英語を習得するためには地道な努力が必要。土台としては昔の読み書き重視の教育が必要とのこと。私自身は根本の原因は英語だけでなく全てに共通する、間違えたらダメ・恥ずかしいなどの日本人特有の雰囲気だと考える。その雰囲気を打破するための会話教育などを行うのなら効果があるかもしれない。2015/02/13

Riopapa

17
英語を勉強し始めてから40年近くなり、TOEICもそれなりのスコアをとり、英検もそれなりの級をとったが、いつまでたっても英語を話すのは不安。自分より英語ができないはずの若者がペラペラ話しているのを見ると、その性格が羨ましくなる。結局、性格の問題か。 2015/08/19

ふろんた

16
本書によると読み書き文法偏重の学習が聞く話すの能力がつかないのではなく、そもそも読み書きのレベルが一定レベルにないため、聞く話すことができないと説く。この本が悪いわけじゃないんだけど、自分ができないことを環境や仕組みなど自分の外側に責任を押し付ける日本人の特性の典型が英語学習法で、その弁明が必要になっている。海外でもこんなにも学習法についての本が出版されているのだろうか。2015/09/08

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