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内容説明
一九〇〇年代から一九七〇年代に創られた、「日本」をまとった七体のヌードの謎を解く。推理のポイントは、時代と創り手の動機。時系列で並んだヌードから浮かび上がる歴史とは? 極上ミステリーのような謎解き方式で、ヌードから近現代史を読み解いていく。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
52
「日本」を着せられた7つのNUDE FILEから読む解く「国家と個人」をめぐる日本近現代史。最初の1枚は、日本の警察権力と股間描写の変化を論じた長沼智恵子の描いた男性ヌードのデッサン画。次が竹久夢二の描いた屏風絵《霞》、そして日本を宣伝するためにつくられた映画『日本の女性』のヌードへと続く。最も興味深いのは、日本の女性映画監督第1号の坂根田鶴子が製作した『開拓の花嫁』。そこに映っているのは授乳する母親の映像である。満州の人口増加の重要性と大地の豊饒さをアピールするためにつくられた満洲移民プロパガンダ映画で2017/05/12
ふろんた2.0
17
ヌードから解く美術史と社会史。なかなか面白い切り口で「へぇ~」の連続。2015/03/30
fwhd8325
13
ヌードという表現をとらえながら、その時代を裸にしていく。なかなかの論客であり興味深く読みました。何が描かれていたか、何を語っていたのか。鮮やかな語り口だと感じました。2015/04/16
くさてる
11
七体のヌードを通して語る日本の近現代史。ヌードという煽情的な素材を通して、創り手とそれを鑑賞した人々の間にはどんな解釈が成り立ったのか。竹久夢二、智恵子抄、海女映画、満映、婦人警察官などなど、知っているものもあればそうでないものも含めて、皮肉まじりのユーモアが見え隠れする語りに乗せられて、その謎解きを興味深く読むことが出来ました。面白かったです。2014/11/22
nizimasu
10
日本におけるヌードに表現を西洋絵画や文化との対比、時代との相克ととらえて論じていますが決して難しくない。トピックは智恵子抄の高村光太郎夫人が書いた全裸のデッサンに始まり、パルコなどを手がけた石岡瑛子のポスターなど様々だが、個人的に興味は圧倒的に竹久夢二。あの夢二絵の夢路がヌードを描いた背景などを追っていて、どうしても彼の奔放な女性関係などと重ねて読んでしまうがそれも間違いではないらしい。アメリカへの遊学に、浪費癖、山岳画家として評価されないジレンマなど、社会学的な部分とは違うテーマに心奪われた2015/02/22
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