内容説明
港町マトに暮らすジュリはひたすら働いていた。天使のような弟・ユヅルの願いを叶えるため。彼の王国を守ることこそが姉の幸福なのだ。今日も仕事を探すジュリは、隣の酒場で働く傭兵のハルトと屋敷の警備をすることに。予告状が届く不可思議な連続窃盗事件らしく、頭を悩ませるジュリにユヅルは微笑みながら一言――「ジュリって馬鹿なの？」天使か悪魔か、少年の華麗なる日常譚開始！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shizuca
6
ユヅル、可愛い。いや、本当に関わりたくないくらいひどい性格しているのだけど、あの姉にしてこの弟あり、で良い兄弟です。周囲の突っ込みとハルトの不憫度が半端ないです。ハルトはとても優良物件だと思うのですが、まったく好意に気づかない鈍感すぎるジュリのせいで不憫が八割、のこり二割はユヅルと対等にやりあったりジュリのためならどんなことでもしちゃうカッコよさです。ラストの退職金辺りの台詞は鼻血でるかと思うくらい格好良かったです。作者さんの作風人の痛みがさりげないけれど胸にキますがそれを浄化してエンドなのでめでたしです2015/05/09
凍矢
4
何とかギリギリ、本日中に読了しました。頭が良く、美少年の引きこもる弟と、そんな弟を溺愛している姉の主人公との関係性が面白いです。マルイノ様のイラストの美麗ですよ！評価は、普通かな。2015/02/24
由貴
3
ハルトの過去が気になる。あとジュリがあんなにもブラコンというか、共依存になったきっかけが何かあるとよかったな。これじゃただの頭の軽すぎる子にしか見えない2017/02/08
なぎ
3
微妙…。好き嫌いが分かれそうな作品だと思いました。姉をこき使いながらもなんだかんだいってユヅルはジュリが好きなんでしょうね、所々でハルトにやきもちをやくシーンがあってそういう所は可愛げがあるなと。ジュリに関しては救いようがない、弟大好きなのはいいけどここまでくると鬱陶しく感じてしまう。個人的にこの作品で一番好きなのはハルトなので頑張ってほしい、ジュリへの思いが健気で応援したくなる。全体的にちょっとしたミステリーっぽくなってる所は良かった。キャラの相性の問題なんだろうな。2015/06/10
太郎
3
作者買い。一話一話は短く読みやすかったがちょっと駆け足気味。あとがきにも書いてある様にミステリー『風味』。そこを理解し雰囲気だけで読めば面白い。ユヅルの屈折具合が可愛いがジュリの将来が心配。2014/11/17
