内容説明
オハイオの田舎町で「プリムローズ・レーンの男」と呼ばれてきた世捨て人が殺された。なぜか一年じゅうミトンをはめていたその老人は、殺害時、すべての指が切り落とされミキサーで粉々にされていた。ノンフィクション作家のデイヴィッドは、編集者にこの事件を調べるよう求められた。愛妻の死後、断筆を続けていたが、この事件には何か特別なものを感じる。作家は調査に乗り出すが、信じがたい事実が次々と明かされ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮人
20
ネタバレを見て××小説だと知ってあわてて購入したのだが、上巻は今のところ普通のサイコサスペンス。4年前の、謎の隠遁者「プリムローズ・レーンの男」が指をミキサーにかけられた状態で見つかった変死事件。それを追うノンフィクション作家の主人公・デイヴィッドの出世作で扱った連続少女強姦殺人事件。4年前のデイヴィッドの妻の自殺事件。幼い頃の妻の双子の姉の誘拐事件。4つの事件が複雑につながりあう時、どんなアクロバット展開から××小説になるのか。期待して下巻に急ぎます。2014/10/31
しましまこ
15
全ての指を切り落とされて殺された老人。その指はミキサーで粉々にされていた。出生記録は死人の物、一年中手袋をはめてたのは指紋を残さないため? 妻の死後断筆を続けてたノンフィクション作家がこの事件の調査に乗り出すのだが、過去の幼女連続殺人事件、妻との時間、現在、時間軸が入れ代わり謎は増すばかり。しかも主人公は第一容疑者に!! これミステリで終わるんでしょか? とても ヤバイ感じがします。何よりジョナサン・キャロルの賛辞がヤバイ?(これで買ったんだけどね)2014/10/19
すけきよ
13
題名といい、あらすじといい、普通にサイコ・サスペンスだなぁ、とスルーしてたんだけど、山岸真さんのツイートを見て着手。途中まで読んでも面白いけど、そこまでの吸引力はない。しかし!三部からが怒涛の展開! 卓袱台返し的に、乱暴なほどの方向転換! 梯子を外されるのではなく、エレベーターを突然溶接された感じ。ここで笑う人と怒る人の両極に分かれそうw まぁ、そこまでに、ちょいちょいサイコ・サスペンスらしからぬガジェットが出てきてはいるんだけど。【下巻に続く】2014/10/12
goro@80.7
12
どうなるんでしょ。2015/05/12
mejiro
10
ミステリと思って読み始めた…謎をどう解くのか興味津々で。でも幕間でなにか違和感が…。2019/10/29