幻冬舎文庫<br> 遠い夏、ぼくらは見ていた

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幻冬舎文庫
遠い夏、ぼくらは見ていた

  • 著者名:平山瑞穂【著】
  • 価格 ¥805(本体¥732)
  • 幻冬舎(2014/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344422667

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内容説明

十五年前の夏のキャンプに参加した二十七歳の五人がキャンプ主催者の遺言執行人に集められた。当時ある行為をした者に遺産三十一億円を贈ると告げられる。行為の内容は伏せられたまま、五人にはキャンプの詳細を思い出すことが課せられた。莫大な金への欲に翻弄されながら、各々が遠い夏の日を手繰り寄せる……。人の記憶の暗部に迫るミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

38
電子書籍にて購入しました。初読みの作家さんなので どうだろう?と思いながら読み始めたのですが、最初から引き込まれました。莫大な遺産 この後 どうなるのか気になり、一気読みでした。夏の合宿に参加した性格も考え方も違うメンバーが遺産を巡ってどう動くのか・・ 上手く騙されました! 他の作品も読んでみようと思います。2019/04/10

501

16
群像ミステリー。15年前のサマーキャンプに参加した5名と物語の要である弁護士1名の視点で描かれる。単行本のタイトルである"偽憶"の通り、記憶の曖昧さ、変容のし易さを主眼に、各人の当時の記憶と現状の思惑が交錯する。作者が綴る記憶を探る文章にはどこか哀しみが滲んでいる。その肌触りがとても好みで、本作でも存分に味わえた。群像だけに登場人物に共感できる部分がやや少なかったのは残念なところ。2014/11/13

HERO-TAKA

14
実業家の遺産31億。この遺産を受け取れるのは、集められた27歳の若者5人のうちただひとりだけ。判定基準は、彼ら全員が15年前に参加したキャンプの中での「記憶」を思い出すこと。記憶を辿るミステリーでありながら、作品の妙味は27歳という、同級生と差が開き始める年齢で、人生の経緯、遺産への執着などかそれぞれの理屈で滑稽なまでにリアルに描かれていることだ。サスペンスやホラーを予想していたが、用意されたのはホワイダニット。終幕の「救い」は美しい。しかし直前までの救いのないそれからに作者の冷徹なまでの皮肉も感じた。2018/02/17

リュウジ

10
★3 音信もなかったのに5人の小学同級生が大人になってひょんなことから再び集められ、忘れていた昔のことを思い出して事件が動き出す・・・という王道のテッパンネタながら、そこに遺産相続の話を絡めたのが面白かった要因かな。まあ、うまくいけば「31億、もらえる」となると、誰でも心がざわざわしますわ。その“ざわざわ”を5人5様のこれまでの生き方に絡めていくことで、5人の人生が変わっていくようで変わらないようで変わっていくのがミソ。ただお話としては少し出来過ぎかなぁ。5人のうちの一人の主人公が優しすぎて、痛すぎる。-2022/10/22

群青色

10
初読みの作家さん。あらすじが面白そうだったので。序盤はとても面白く読み進めましたが、真相から結末に至る間は、ちょっと安易な感じが…他の作品も読んでみたいので感想レビューで人気がありそうな本を選ぼう。2015/02/26

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