内容説明
隼のような鋭い瞳の伯爵は、
美しさの陰に傲慢な魂を秘めていた。
骨董店の売り子をしているフェイは、まだ恋をしたことがない。休暇で旅に出たある日、乗っていたバスが立ち往生し、なにげなく外へ出た彼女は森のなかに立つ美しい古城に魅了された。そこへ突然、金色の瞳をした美しい男性が木陰から現れ、フェイは驚いた弾みで足首を捻挫してしまう。彼こそ、城主のデ・リベロ・ファルカン伯爵、ヴィンセント。伯爵は痛みで歩けない彼女をなんなく抱え上げ、そのまま城へ向かった。人に命令して従わせるタイプの男性にこんなに近づくのは初めて……。ときめきと不安が入りまじるフェイの心に、伯爵の甘い問いが忍びこむ。「さて、とらわれの姫の名前を教えてくれないか?」■あのリン・グレアムも尊敬する作家として挙げるヴァイオレット・
ウィンズピア。美しい情景と深遠な心情の境を彷徨い描き出される
世界観は、ロマンス小説家や翻訳家までをとりこにし続けています。
無垢な乙女と年上伯爵の恋を描いた貴重な初邦訳作をご堪能あれ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ
10
ああ〜ウィンズピアさんだった\(//∇//)\豊かな緑と水の音に満ちて、品があり、ゆったりした時間の流れ。ファンタジー世界に迷い込んだみたい。ほんとうに素敵…。ヒロインちゃんが自分の考えを持っていて好感を持てるし、ヒーローも余裕のある大人の男性なのにロマンチックでうっとり。クラシックなロマンス好きに大変おすすめです╰(*´︶`*)╯♡2017/07/18
ひまわり
4
英国の乙女(笑)が異国で爵位持ちヒーローと出会うってこの頃のテンプレなんでしょうか?2014/10/14
たくあん
0
初めて読んだウィンズピア本。ポルトガルの風俗や情景が美しい表現で描写されている。ロマンス部分は昨今の作品と比べると控えめだけど、それよって物語に余白が生まれ、読む者の想像力が刺激される。地に足のついたヒロインと、男尊女卑的思考の持ち主ではあるが大人の色気あふれるヒーローがとても良かった。2025/02/23
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