内容説明
あれほど私を熱く焦がした美しい瞳に、
今は怒りと憎悪しか見えない。
18歳のルーシーは、まったく身に覚えのない罪で投獄された。それから5年、大勢のマスコミに取り囲まれ怯える彼女の前に、1台の高級車が止まった。億万長者ドメニコ・ヴォルペ!ドメニコとルーシーはかつてローマで激しい恋に落ちた。あの事件が起きたのは、再会を約束して別れた直後のことだった。どんなに私が無実を訴えても無視し続けた彼が、なぜ迎えに来たの?ドメニコは自身が所有する地中海の小島に彼女を連れ去ると、事件に関して今後一切しゃべらせないための契約を強要した。ドメニコは何を恐れているの? やはり私を信用していないのね。互いに本心を明かさぬまま、愛のない奇妙な軟禁生活は続き……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまと
1
5年間も投獄されたヒロインが本当に不憫でした。2016/04/16
くまた
0
ヒロインが気の毒過ぎる。殺人(過失致死)の冤罪で5年も服役していたルーシーと被害者の弟のドメニコのお話。どうせなら名誉が完全に回復するまで書いてほしかった。自分を陥れるのに一役買った義姉を精神的に不安定だったんだから仕方ないで許しちゃうルーシー。本当に思いやり深くていい子なのは分かったが…よい人過ぎて気の毒さに拍車がかかる。一目ぼれとは言え彼女を良く知らなかったドメニコが罪悪感に駆られて名誉回復のために奔走し、腹の立つ偽善的な街の人とか、義姉や犯人のダメージは描かれずちょっと消化不良。痛い目を見てくれ。2017/06/16