出版社内容情報
繊細華麗な陶磁器「明治伊万里」。数々の名器に宿る、陶工たちの果てなき熱意や、国家や世界が交わった物語を知ることで、より一層その魅力を堪能できる。
海を渡り、自らの足で名器たちの歴史を目にした筆者が、明治伊万里の趣を余すことなく解説。より多く陶磁器のフルカラー写真も盛り込み、増補改訂版として復刊。
明治伊万里の軌跡を辿りながら、優美な陶磁器の姿を鑑賞することができる一冊。
目次
第一章 出逢い(ニューイングランドへの旅立ち;鹿鳴館で使われた有田焼の器;ニューイングランドの魅力;明治の輸出伊万里の再認識)
第二章 輸出古伊万里について(栄光の古伊万里や柿右衛門;幕末の伊万里と豪商たち)
第三章 明治の伊万里(パリ万国博覧会へ参加;明治維新から廃藩置県;ウィーン万国博覧会とジャポニズム;香蘭社の蘭マーク;名陶匠深海一門)
第四章 悲劇の精磁会社(精磁会社の誕生;精磁会社様式とアール・ヌーヴォー;わが国で最初にできた本格的ディナーセット;製陶機械の導入;滅せんとして)
第五章 明治の万国博覧会の伊万里を集大成(偉大な後継者)
著者等紹介
蒲地孝典[カモチタカノリ]
1949年有田生まれ。72年早稲田大学社会科学部卒業。76年賞美堂本店入社、90年同アートギャラリー社長、97~2000年賞美堂本店社長を経て、東西古今設立。「ギャラリー花伝」を主宰。(古美術商有田焼制作企画)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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