内容説明
警視庁捜査一課所属・宮藤希美には奇癖があった。スイッチが入ると、ところかまわず妄想の世界に没入してしまうのだ。だが、これが謎のバーテンダー・御園生独にかかると、なぜか辻褄のあった推理に翻訳され…? 電車の網棚に置き去りにされた人間の手首、ナース服を着たベルギー人の死体……不可解な事件もモーソー推理でズバッと解決(するかも?)!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
52
著者の「昆虫探偵」が非常に良かったので読んでみた。自分の妄想から事件のヒントを得る女刑事が主人公の連作短編。上司が美少女オタクという設定も、チョイチョイ入るユーモアも面白く、推理小説マニアがニヤッとする部分もあったりで、トリックやドラマを味わうよりも、そんな遊び心を楽しむミステリーでした。2016/07/28
hnzwd
37
トリッキーな作品が多い作家という印象だったので、直球過ぎて逆に驚いてしまいました。テンションが上がると妄想が暴走してしまう癖のある女性刑事が主人公。脈絡なく突散らかる妄想推理を謎のバーテンダーが一言助言して真相に、というスタイルで、安楽椅子探偵ものではあるんですが、、そこに一捻りという感じかな。キャラクターは立ってるので、続編もありそう。2014/10/08
宇宙猫
31
挫折。俳句とか電車の時間とかトリック細かすぎてあきる。突然の妄想にもついていけない。妄想のきっかけがイラストにされてたら一緒に妄想できたかも。2015/12/27
うえぴー
20
息抜きに軽いやつを1冊、と思って読み始めたけど、思わぬ拾い物でした! 妄想癖のある女刑事と、美少女フィギュア収集が趣味の上司の掛け合いが面白く、「やっぱヒウさんは軽妙洒脱だな」と読み進めていくうち、心の中で姿勢を正しました。張り巡らされた伏線、短編にはもったいない重厚なトリック、連作ならではの仕掛け。毎回出てくる横溝正史ネタも面白く、ある仕掛けには終盤まで気が付かなかったのが悔しい。ヒウさんを甘く見ていた私が悪いですね。次から心してかかります。続編も買っておいてよかった。2017/03/09
瀧ながれ
19
短編小説なので、作品ひとつひとつがコンパクトにできている。タイトルに「妄想」とあるので、妄想描写がもっと濃くてもいいんじゃないかなー。男性キャラクターも多いのに、好みのタイプがいないのはさびしかった!(笑)続編があるということは、ヒゲのバーテンダー、また出現するのか。もしや霊の人ではないのか?2015/07/12
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