- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
人類1万年の友の秘密を私たちはまだ知らない。ねこ(の原種)と人類が出会って、およそ1万年。媚びない、群れない、焦らない……。自由きままに生きているように見えますが、私たちはねこのことをまだあまりよく知らないのではないでしょうか。
どんな一生を送るのか。どんな喜怒哀楽に身を任せているのか。どんな恋をするのか。なぜ魅力的なのか。
そんな数々の疑問にネコ博士の山根明弘さんが答えてくれます。山根さんは7年間にわたるフィールドワークによって、ねこの生態を探究した動物学者です。生態学や遺伝学の見地から「ねこの生き方」が科学的に解き明かされていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
61
うちの猫は尾曲り猫です。長崎には尾曲り猫が多いらしく、鎖国時代にオランダ船に乗ってやって来たという説があるそうです。遠くから全国に足を延ばしてきたのだね。ノラ猫と飼い猫。どっちが幸せなんて言えないけど猫には猫の人生(猫生?)があるはず。より良い人間との共存を願っています。2016/10/03
miww
57
読友さんに教えてもらった本。まさに「ねこの秘密」がいっぱい。もっと堅苦しい本かなと思ったが面白くて一気に読んでしまいました。猫の美しさ、しなやかさ、優美さなど猫の魅力は猫が究極の、瞬殺のハンターへと進化をとげた姿の副産物。きまぐれや飽きっぽさも猫の行動パターンから身についたもの。詳しい説明はわかりやすくて面白い。猫の一生についても7年間の研究データからとても興味深く書かれていた。一万年前からなにも変わっていない猫と、大きく変わった人との共存についても提案されている。猫好きの方は是非ご一読を。2015/09/29
(ФωФ)<ニャー
49
猫の可愛さや良いところだけではなく、問題点にも触れた本❗️ どの動物も、人間との共存は課題が出ますね( ̄~ ̄;)2019/02/12
糜竺(びじく)
44
九州の相の島で7年にわたって、猫のフィールドワークを行い、その知られざる生態を研究した著者が、あますところなく猫について、色んな事を記している内容でした。猫の歴史や一生について書かれている部分もありましたが、身近にいる存在なのに知らない事がたくさんあって、興味深く読めました。猫の恋と青春や、猫の老後の暮らしについても、書かれていましたが、ふーん、へー、と今まで知らなかった猫への視点が広がり、猫への見方が前より深くなった気がします。私自身、猫は非常に好きなんですが、知識が増えてなおいっそう好きになりました。2017/11/27
Ririka
30
北部九州の相の島という島で7年近く猫を観察し過ごされた作者さんの主にノラ猫の事を中心に猫の生態について書かれてます。思ったより読みやすく、猫の誕生やまだまだ行動に関して知らなかった事、雄の方が親離れが早い事や、ヒゲの秘密、恋の季節のメスの逃避行、オスの三毛猫がなぜ貴重なのか、200匹近い猫の識別をしての研究の内容は、楽しめました。最後に人と猫の関わり方について 共存がうまくいくようになるにはどうしたらいいのかなど、のどかな相の島の猫は幸せそうです。ノラちゃんを見たら「頑張るのよ」と声をかけたくなりました。2014/12/27




