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内容説明
インドに始まり、アジアを貫く一大思潮である仏教。この初期仏教から上座部仏教、大乗仏教、密教までの、2500年を超える仏教の歴史とさまざまな教えを、碩学がわかりやすく解説する。ブッダ、阿弥陀仏、大日如来の違いとは何か?長年の著者の現地調査のエピソード等もまじえつつ、最新の知見をふまえ、仏教の基本とアジア各地で花開いた仏教思想と「ほとけ」の多様性を知ることができる、空前の仏教入門書。【目次】第一章 ブッダの一生/第二章 ブッダの面影と新しい仏/第三章 アジアに広がった仏たち/第四章 日本に花開いた仏教/第五章 回帰するブッダ
目次
第一章 ブッダの一生
第二章 ブッダの面影と新しい仏
第三章 アジアに広がった仏たち
第四章 日本に花開いた仏教
第五章 回帰するブッダ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
27
この『ブッダをたずねて』では、ゴータマ・ブッダの生涯を紀元前463年頃に生まれ、紀元前383年頃没という説が有力だとしています。ドイツの哲学者K・ヤスパースは、ゴータマ・ブッダ、ソクラテス、孔子、イエスを含む時代を『枢軸の時代』と名づけました。この四人の巨人は、人間一人ひとりがかけがえのないものであると主張したのです。「人間には親族や仲間がいます。しかし、誰もが一人ひとりの生を生き、そして一人で死んでいかなければならない」という個々人の魂の救済をどうするのかという問題を、ブッダ、イエスたちは扱ったのです。2018/11/04
ほじゅどー
14
ゴータマ・ブッダは阿弥陀となり、大日如来となった。つまり、これら三人のブッダは一人なのである。2015/06/23
雲をみるひと
12
釈迦の誕生から各国の仏教の特徴までカバーされた仏教本。108の独立した小章からなるが、比較的有名な話とそうでない話の両方がある。インドでの仏教の変遷とバラモン、ヒンドゥとの関係に関する章は凄くわかりやすい。2020/06/21
あっきー
8
✴3 小さい章で読みやすい話題から書き始めてあり、一通りの知識が得られる入門書だ、また知識の整理と自分に足りない分野もわかるなど実用的なのが気に入った、インドで仏教が少数派になった理由などが面白く、アジアに視線が広いところが流石だし読後感が気持ち良かった2018/11/04
新父帰る
5
2014年9月刊。表題通り、ブッダをたずねて各国を回る紀行文的な書。先ずブッダの生涯を紹介。次にブッダが残した経と新しい仏の紹介。三番目に各国のブッダの足跡をたずねる。最後に日本の仏教の紹介。新書版であるが簡潔に、網羅的に仏教の有様が記述されてい、初心者に優しい本だ。日本の仏教は中国、朝鮮を経由して伝来されたが、インド発祥の初期仏教からは離れたものである。本格的には最澄、空海が貢献し、その後、鎌倉仏教で日本の仏教は最盛期を迎えた。本書ではブッダが死後については言及しなかったとあるが、その点を問題としたい。2023/11/01