NHK出版新書<br> 予言の日本史

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NHK出版新書
予言の日本史

  • 著者名:島田裕巳【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • NHK出版(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140884379

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内容説明

私たちは果たして何に動かされてきたのか

『古事記』のなかの予言から、安倍晴明の陰陽道、豊作を占う予言獣、キリスト教の終末論、「ノストラダムスの大予言」まで。それらは神からのメッセージか、はたまた虚言妄言の類だったのか。時代や社会を騒がせた数々の予言を取り上げながら、これまであまり語られてこなかった日本史の裏側に光を当てる野心作。

■目次
第1部 占いの時代
(1)予言によって日本の運命を変えた天照大神
(2)『万葉集』にも詠われた古代の占い「亀卜」「太占」
(3)56億7000万年後に地上にあらわれる弥勒菩薩
(4)天皇制を危機に陥れた宇佐八幡宮神託事件
(5)式神を操る陰陽師の安倍晴明

第2部 終末の時代
(6)末法の世の到来を説いた最澄『末法灯明記』
(7)予言を的中させたがゆえに過酷な運命をたどった日蓮
(8)戦乱の世の行く末を示した聖徳太子「未来記」と「邪馬台詩」
(9)弾圧のきっかけになった隠れキリシタンの終末論
(10)即身仏となることで訪れるとされた「身禄の世」
(11)幕末の世に各地で出没した謎の予言獣

第3部 理想の時代
(12)天理教を巨大教団に押し上げた「陽気ぐらし」の予言
(13)文化人や知識人を大勢巻き込んだ内村鑑三「再臨運動」
(14)戦後日本の宗教にまで影響を与えた大本「立替之説」
(15)高度経済成長を実現させた政治的な予言「所得倍増計画」

第4部 現代へ
(16)オウム真理教の事件へとつながった『ノストラダムスの大予言』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

getsuki

5
宗教学者の著者による予言をキーワードに日本史を読み解く一冊。現代の新興宗教と呼ばれる一連のものを分かりやすく解説しているのがいい。ノストラダムスに振り回された頃をつい思い出してしまうなど。2015/06/20

nizimasu

5
ありそうでなかった予言の本。一神教の世界では「予言」と「預言」を分けているが英語では一緒だという。それほど、日本における予言とは怪しいものとされてきたが日本では、陰陽道を含め、かなり国家を左右することすら占いを用いられていたというのを歴史的に検証。さらには、明治になり神道系の教団の中から予言が出てくる現象なんかは、オカルト雑誌でもおなじみでしょう。ノストラダムスなんかも含みながら、そのおどろおどろしいセかを淡々と語るあたりが好ましい。そして何かにすがりたい人間の習性みたいなものは万国共通なのでありましょう2014/10/15

m

4
「予言」という珍しい縛りに惹かれて。予言を言う者ははじめは尊ばれ、次第に疎まれる。いつの世も人は迷った時に背中を押してくれるものを求めているんだなぁ。2021/04/13

とし

2
作者は宗教学者の方とか。さすがに宗教に関する解説は巧いしわかりやすい。中世も面白かったが、明治以後の天理教からオウム真理教までの部分もなかなか。庶民が世相と予言の強い影響下にあることを教えてくれる。2014/10/21

concreteseijin

1
富士山2015/05/02

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