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内容説明
永平寺のお坊さんはなぜ、毎朝お粥を食べるのか?それは素朴なお粥が“身体”を整え、“私の在り方”を教えてくれるから。
永平寺では毎朝365日、同じお粥を食べます。その理由は、毎朝、変化がないお粥から、“私”と“お粥”の関係を毎日見つめることができ、“身体”と“在り方”が細やかに見えてくるから。そして、お粥のありがたい力によって生かしていただき、身体を整え、その生命の上で仏道修行に励むことを願っているから――。修行僧ではない私たちも、毎朝のお粥で、心を整え、一日を気持ちよくスタートさせることができます。豊かに食べ、丁寧に生きる“お粥の教え”を本書からどうぞ学んでください。 第1章食べる ・お粥、それは永平寺の基本 ・お粥の10の良いこと ・食べるとき箸の重さに気づいていますか? …… 第2章 作る ・料理のできなかった禅僧が永平寺で上達する理由 ・精進料理は縛りがあるからおもしろい ・食材に上下をつけない…… 第3章 片付ける ・食べ終わりにはお茶で食器を洗う…… 第4章 生きる ・自分とはなんでも食べる傲慢な存在 ・食を通じて己の欲望に気づく ・戸棚をきちんと閉めていますか?……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なぎやまなぎこ
15
食の煩悩に取り憑かれている私は美味しいお粥の作り方が載っているのかと思って図書館で借りてきました。はい、違いました。著者が修行した禅寺永平寺での体験談を通して禅と食の関わり、食べることも作ることも全て修行ですと言う温かいお話が9割。お粥の作り方と出汁の引き方がほんの数ページにだけ記載がありました。日本の出汁は「取る」のではなく「引く」と言うそうです。煩悩の塊の私は永平寺の朝粥食べたいなぁ、と思い本を閉じました。2020/11/19
ちぇしゃ
14
早寝早起きお掃除しまくりのおかゆ生活をエンジョイしてたら、知人に「禅僧か?」と突っ込まれてww わたくしには仏教は未知の世界であり、禅とかいわれてもまったくぴんとこなかったのでとりあえずおかゆつながりの一冊をまず手に取ってみました。禅僧で臨床心理士でもある著者による、生きる姿勢についての本で、とても良書。吉野朔実の「エキセントリックス」にも書かれてるけど、料理とは他の命を殺めて作られている、つまり自分が生きるために他を殺生し摂取していること。「いただきます」とは祈りながら食べるということ⇨コメントに続く2017/06/22
もりのこ
11
おかゆのことだけでなく、食べること作ること片付けることを通じて、生きること、大切なことを教えてくれる本です。禅の世界って、自分にとって新しいことばかりで、キラキラしていたよ。おすすめの本です。2015/01/29
ナナホシ
10
著者が修行した際の食にスポットを当てた本。日本文化の中で洗練されてきた作法や所作を美しいと感じられる日本人の感覚は素晴らしいと思う。共通するのは全て丁寧に行うこと。所作だけでなく、穏やかな気持ちで物事に向き合うことで自然と動作は洗練されてくる。まずは「味わうこと」から始めよう。2014/11/29
S.T.
8
読友さんの紹介から。福井県・永平寺で修業した著者が、食を通して永平寺での教えを説くという内容。お粥を丁寧に食し、しっかりと味わう。簡単に思えるが、これがとても難しい。慌ただしく日々を過ごす自分にとって、意識して取り入れたい心構え。食だけでなく、事柄や人に対しても、心穏やかに丁寧に味わう。まずは、朝粥レシピを参考に連休中にお粥をゆっくり丁寧に食したい。仕事に忙殺されている人にお勧めの一冊。2015/04/29