内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
本書は、岩手県の沿岸部にある越喜来(おきらい)地区の海の側に建てられた、遊び心あふれる震災資料館「潮目」についての写真集です。東日本大震災で大きな被害を受けた越喜来地区に住む片山和一良氏が、津波で流された家のガレキを使って建てた手作りの震災資料館「潮目」。度重なる増設により成長を続ける「潮目」の建築物としての魅力と、片山和一良氏の行動力に惹かれ、県外からも人が集まり、大きなうねりとなっていく過程を一冊にまとめました。これまで「潮目」に関わってきた人々が撮影した写真を、編者である写真家の中村紋子がセレクトし、自ら撮影した写真と合わせて構成をしています。巻末には「潮目」周辺の観光マップも収録。ぜひこの本を持って、越喜来を訪れてみてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
書の旅人
10
素敵だァ。何度もため息が出てしまう。わいちさんのされている事は、自分の夢と似ているから。テレビゲームもパソコンもないけれど、本を読んだり、写真集を捲ったり、ドラえもん等のような作品はないけど、こんなステキな映画もあるんだよと一緒に観たりと、他にも発想は拡がる。自分はその場と道具と基本的なやり方を与えるだけ。さア!そこから先は、自由に拡げてごらん!本を開いて、様々な空想の世界を旅するのもいいし、自分たちの新たなルールで遊ぶのもいい。子どもたちは遊びの天才なのだから。…そうしたら、オレもまぜてほしいな。2016/05/04
ぴよちゃん
4
★★★★★ 図書館本📕 潮目の謎が解けた。人との繋がり、前を向いて2023/10/29
takao
1
ふむ2023/08/05
Tatsuhito Matsuzaki
1
2018.3.11 東日本大震災から7年。 あの日を想い未来を夢み今を生きています。 震災ガレキで作られた震災資料館「潮目」は、岩手県大船渡市の越喜来湾近くに建っています。 人と人が出会った時に大きな潮目が出来る。 何をどう未来に引き継ぐか、思いはそれぞれあるでしょうが、建物としてはイリーガルな潮目が震災の歴史を物語る文化財となることを祈念します。2018/03/11
ビシャカナ
1
東日本大震災で被災した岩手の越喜来。そこにはガレキをよせあつめたようなフシギな震災資料館「潮目」がある。潮目は行き当たりばったりでやってきているが、人が集まる場を作りたいという思いだけは変わらない。潮目はいつしかそのユニークな姿や取り組みから、芸術だ、文化遺産だと評価されるようになる。潮目は面白い場なんだろうなと写真から伝わってくる。写真に写る人々が元気いっぱいの笑顔で、被災して大変な目にあった人々と場所のはずなのにそれを感じさせないのだ。なんだかこっちまで元気をもらえるようだ。2015/02/04