内容説明
ユーモアとダンディズムあふれる
伝説的自伝
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。復刊にあたり、歌手・谷村新司の特別寄稿“琥珀色の「時」を飲む”を収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
67
ウィスキーという、科学では解明しきれない、魔性のようなものに取り憑かれた竹鶴氏の自伝。水や火、人間の思いが全部絡み合ってできているウィスキー。意識して飲んでみようかな。2018/11/27
あじ
60
NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルであるニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝氏の自伝です。主にウィスキーを学ぶ為に渡英する場面と、日本で成功するまでを粛々と綴っておられます。竹鶴氏の人柄に触れるには最適の書かと思います。リタ夫人とのロマンスには詳しくないので、他の書で補う事をお薦めします。本書は昭和47年に非売品としてニッカが発行。今年改訂復刻し巻末に孫の孝太郎氏、谷村新司氏の寄稿を加えたものです。上梓から40年余り寝かせた自伝は芳醇な仕上がり。ウイスキー初心者の興味をそそるでしょう。2014/11/05
toshi
20
40代も半ばになり、最近ウイスキーが美味しい。というより面白い。「マッサン」観なかったなぁ…と今更ながらちょいと後悔。モノづくりする人にもオススメの一冊。2018/07/08
rosetta
19
ウイスキーの品質向上に情熱を傾けた日本のウイスキー作りの父と言ってもいい人物であることはもはや万人の知るところ。さらに技術者としての活躍だけではなく、ウイスキーに対する税制を、できた酒に税をかける造石税から庫出税に改めさせたことは熟成まで時間がかかりその間の売上がなくまた熟成中に天使のわけまえで量の減ってしまう特質を持つウイスキー作りの発展のためには必要不可欠であったことを改めて感じた。ウイスキー等級制の時代にわざわざ規準を厳しく改定されるように働きかけたことも信念によるものだった。2022/02/06
C-biscuit
17
Kindleアンリミテッドで読む。以前マッサンとリタを読んでいたので予備知識ありで読む。内容はかぶるのであるが、この本は日経新聞の私の履歴書を底本としており、自伝である。文武両道を地でいく竹鶴氏が意外であり、何かを成し遂げる人はある種体育会系でもあるように思う。IT企業も各社人物のつながりがあるが、当時のウイスキー等の酒造りも同じような印象を受けた。黎明期を駆け抜ける人たちの雰囲気は同じである。後半は竹鶴氏自身が紹介するウイスキーの飲み方や縁のあった人の寄稿が載っており、より人物像を知ることができる。2018/01/29
-
- 電子書籍
- 殺戮の天使【分冊版】 67 MFコミッ…
-
- 電子書籍
- 深沢家の妖美な女たち【タテヨミ】 86…
-
- 電子書籍
- 理系 国際学会のためのビギナーズガイド
-
- 電子書籍
- カラーレスガール【単話版】 8 ラバコ…
-
- 電子書籍
- 殺しはエレキテル - 曇斎先生事件帳