内容説明
高名なピアニストだった祖父にピアノを教わりながら、マリナは海辺の山荘で、俗世間と隔たれた日々を送っている。ある日、祖父とひっそり暮らす山荘に、ギデオンと名乗るハンサムな旅行客が滞在することになった。初対面なのになぜか懐かしさを覚え、彼に惹かれるマリナだが、一方の祖父は冷淡な態度で、まるで彼を憎んでいるかのよう。いったいどうしてかしら……いぶかしむマリナは数日後、ふと美しいピアノの旋律を耳にする。弾いているのは……ギデオン?次の瞬間マリナは思い出した――心に封印していた残酷な記憶を。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mum0031
6
ピアニスト志望のマリナと、旅行者ギデオン。 記憶喪失の妻と、ピアニストの夫。妊娠中に、夫の不貞を目撃したマリナが事故に遭い、記憶のなくしたマリナと、やり直す為ギデオンが現れる。 マリナが、ちょっと意固地になりすぎて。拒絶されても、マリナの傍を離れないギデオンは、いいかも。2018/11/12
きき
5
再読。初めて読んだ時は陰気な風景ばかりが頭に浮かんできて、分かり難い性格のヒーローが鬱陶しく感じて読むのに疲れた。 今回は自分が歳を重ねた結果かしら? 拒絶されて罵倒されて傷ついてもヒロインの傍を離れないヒーローの必死さに好感持てた。 簡単に許さないヒロインの強さがあってこそ引き立つヒーローの粘りだわね2019/03/17
ばん
2
後悔に打ちひしがれるヒーロー大好きなので楽しませてもらいました。ヒロインも元カノも被害者。2016/03/07




