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内容説明
高杉晋作・久坂玄瑞と並び称される三傑の一人、吉田松陰から最も期待された吉田稔麿(栄太郎)。人間味あふれる手紙など貴重な史料を発掘した著者が、幕末乱世を走り抜けた青年武士の生涯とその時代を描く。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
12
図書館にて。久坂玄瑞まわりを調べている。必然的に吉田松陰と松下村塾に関する事柄となる。吉田稔麿は伊藤博文と似た身分であるが、池田屋事件で死亡しており、幾人かいた伊藤博文候補のひとりという感じ▲司馬遼太郎『街道をゆく1』【長州路】/吉田稔麿の家、がある。2024/05/26
Go Extreme
1
三秀ー高杉晋作・久坂玄瑞・吉田稔麿(栄太郎) 日本の未来を案じる志・立身出世むき出しの野心 松陰との出会い: 生い立ち 人生の大転機 松下村塾での逸話 乱世に飛び込む: 松陰の志を継ぐ 幕府に潜入 松陰と絶縁する 松陰との永遠の別れ 旗本の家来になる: 乱世を呼ぶ一揆 長州藩の動向 隆盛する薩摩藩 攘夷実行: シンボルとしての松陰 ついに攘夷を断行 奇兵隊とともに 京都に散る: 朝陽丸をめぐって 江戸から京都へ 池田屋事変の悲劇 劇的に描かれる稔麿の最期 明治維新・時に目を覆いたくなるような理不尽な方法2024/09/20
ポニョ駅長
1
松陰門下で四天王と目された吉田稔麿。 貧しい環境の中で己を研鑽し、松下村塾の門を叩き、頭角を顕します。 松陰死後に脱藩し、幕臣・岡山藩等に関わりを持ち、当時でも屈指の情報収集能力を発揮します。 惜しむらくは池田屋事件に巻き込まれてしまったこと。 暗殺説もありますが、幕府ともパイプを持ちうる彼がもう少し生きていたら違う展開が訪れたかもしれないと思わせる人物の一人となりました。2016/02/25
Kaori
1
勝手に過激なイメージをもっていましたが、違いました。情報収集能力に長け、幕府とのパイプも作って周旋に動いていた最中の池田屋事件でした。手紙などの史料を基に生涯を追っています。今年の大河で、どう描かれるのか期待大です。2015/01/06
momen
0
吉田稔麿の生涯を時系列で解説。歴史解説パートはあっさりめで端折られているところもあるが、稔麿の足跡は史料や手紙に基づき丁寧に追っている。庶民の動きも折々軽く解説されているので志士の活動背景も分かりやすい。稔麿は江戸滞在の折に他藩士や旗本と様々なコネを作り、また下層民に取り入り情報収集をうまく行っており、他の志士の活動土台を支えていたのが興味深い。家が貧しく親きょうだいを養わないといけない身で危険な志士としての活動を期待されるのはどんな気分だったのだろう。2025/11/10
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