ヤングジャンプコミックスDIGITAL はじめましてのシルヴァンドル

著者名：倉橋ユウス【著】

集英社（2014/11発売）

• ISBN：9784088900094

内容説明

困っている人の前にふらっと現れ、その悩みを打破するための道具を渡す謎の少女「シルヴァンドル」。“旅の商人”と自称するその少女はある所では『天からの幸運』と、またある人には『全てを狂わせる災いの神』とも呼ばれている。そんなシルヴァンドルがある日、地球の少年の前に現れて──？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[虎師匠]

積読消化。困っている者の前に現れては怪しげな品を売り付ける、おかしな旅の商人の旅の道行きでの交流を描く、かなり風変わりでＳＦテイストのコメディ。正直困惑。劇中の困っている人よりも読んだ俺の方がもっと困ったよ(笑)。理由は明確で、要はこの作品、商人物としての縛りが緩く、その上語りのフォーマットが無いのだ。5ページ程度の短編が続くのかと思えば20ページ程のちょっと泣かせる中編が在ったり、そこから中編にシフトするかと思えばまた短編に戻したり、読んでいてとても不安定な印象を抱かされる。(以下コメ欄で)

2015/02/10

[メルチェロ]

魅力あふれる漫画でした！可愛い絵柄とSFな不思議な話で、微笑ましかったり黒かったりと多種多様。最後の膨らませ方もすごく好き。続きは出てくれるのかな？

2014/09/14

[jun]

その設定から話毎に壮大な何かが始まろうとしつつも、結果的には日常のちょっとした事を発見したり、思春期少年少女平凡な問題解決のきっかけをつくったり、広げた風呂敷がミニマムにしっくり収まる感じが良い。実際、何話かはとてつもない武器が出てくるが、言えるのは、武器それ自体が購入者の問題を直接解決するわけではなく、最終的な決め手は購入者個人の意思次第、という話作りのスタンスが一貫して見受けられる。ラストはかなり打ち切り感を漂わせる強引さであるが、まあ、仕方ない。話数があればもっと良く終わらせられたんじゃないかな？

2014/09/14

[もるもる]

不思議SF。シルヴァンドル可愛い

2014/11/16

[杉浦印字]

おかしな日常ほのぼのコメディでもあり、同時に根本的な価値基準が異なる恐怖を描いたスリラー。かの『ヒョンヒョロ』を思い出したけど、基本的にはシルヴァンドルかわいいで通る話と、顧客たちが破滅のキーにならならない健全さが良心的（巻末話はともかく）。

2014/11/09