内容説明
近江商人の末裔たる誇り高き田舎者にして大隈重信の末弟子、政治家らしからぬ政治家にして専横独裁の実業家、徹底した現実主義者にして時代の理想を追求し続ける者、私の父にして私の宿敵―。果して何者なのか?地縁と血の絆、修羅と栄光の狭間をひたすら生きたこの男は?この男の血を受けた運命から逃れきれないでいるこの私は?最大の「宿命」に挑む長篇小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うらなり
8
個人史的でもあるが昭和史のような感じで、大隈公、石原莞爾、重光葵などとのやり取りから真に日本の将来を憂いているものとよく堤の大将は気脈が通じていたことがわかりました。2020/09/04
OHNO Hiroshi
2
読みやすい。 前半の若い時の馬力ある行動はすごい。 後半、政治の話と、もう少し、事業の話を読みたかった。 2015/05/27
ばんぶー
1
父の肖像2023/09/26
T. Tokunaga
1
小説として成立していないので、途中でリタイアした。これがなぜ文芸大作などと広告されて出版され、野間文芸賞までとったのか、さっぱりわからない。まず語りが混乱していて、視点がわからない。せいぜい箱根の自然描写くらいしか、描写らしい描写がない。説明めいた地の文が、事実の羅列にしかなっていない。少なくとも、これは小説とはいいがたい。2023/05/13
takao
1
ふむ2018/02/13